Steve Lukather「Ever Changing Times」Ride On(RIDE0017) 2008 - U.S.A.  Steve Lukather - Ever Changing Times
Steve Lukather(g,vocal), Jeff Babko(kb),Lenny Castro(perc), Bill Champlin (bg vocals), Bernard Fowler(bg vocals), Randy Goodrum(kb,produce), Abe Laboriel Jr.(drums), Steve MacMillan(kb, produce), Greg Mathieson(kb), John Pierce(bass), Steve Porcaro(kb), Olle Romo(kb), Leland Sklar(bass), Phil Soussan(bass,bg vocals), Steve Weingart(kb), Joseph "Gospel Joe" Williams(bg vocals). Jyro Xhan(kb)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ●歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ●ロック系        ○その他

今年の来日公演を最後にTOTOの活動停止を表明したスティーブ・ルカサーの最新ソロ作品。
全編でルカサーがリード・ヴォーカルを取っている。

近年のルカサーのギターはTOTOの来日公演にしてもラリー・カールトンとの競演にしても過度にロック色が強すぎて個人的にはちょっと好きになれなかった部分があるのだが、このアルバムではロック色の強い曲もあるが、アコースティック・ギターを交えたリラックスしたAOR色の濃い曲もバランスよく取り混ぜてあり、素直に入っていけて楽しめる。

ピル・チャンプリン、バーナード・ファウラー、ジョセフ・ウィリアムスなどバック・コーラス陣がなかなか豪華なのだが、コーラスが入ってくるとTOTOそのもののように聴こえてしまうのもおもしろい。
ある意味、最近のTOTOよりももっとTOTOらしい部分も持っている音だ。
ルカサーのヴォーカルはちょっと一本調子なのでいっそ彼らに1曲づつくらいリード・ヴォーカルを取ってもらったらもっと楽しめたのにとも思う。

アルバムを通してドラムスを叩いているのはエイブラハム・ラボリエル・ジュニア(ベーシストの息子)だが、彼が叩き出す力強くシンプルなグルーヴは最近のTOTOのサイモン・フィリップスよりルカサーによくマッチしているように感じる。

ルカサーファン、TOTOファン、いずれにしてもかなり楽しめるアルバムだ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay