Walter Becker「Circus Money」5 Over 12(MBD4505) 2008 - U.S.A.  Walter Becker - Circus Money
Walter Becker(bass,vocals), Keith Carlock(drums,perc), Jon Herrington(g), Jim Beard(kb), Chris Potter(sax), Ted Baker(kb), Larry Goldings(organ), Dean Parks(g), Gordon Gottlieb(perc), Henry Hey(kb), Larry Klein(produce,bass), Roger Rosenberg(b.clarinet, b.sax), etc.

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ●歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○LA系

スティーリー・ダンの片割れ、ウォルター・ベッカーの最新スタジオ録音盤。 ほとんどの曲がプロデューサーのラリー・クラインとの共作になっているが、ラリー・クラインはジョニ・ミッチェルの元夫で、最近ではハービー・ハンコックのグラミー受賞作「River: The Joni Letters」のアレンジ、プロデュースを手掛けている。

ベース、ヴォーカルは全曲ウォルター・ベッカーが担当し、ドラムスとベースは最近のスティーリー・ダンのツアー・メンバーでもある、キース・カーロック、ジョン・ヘリントンが固め、ドナルド・フェイゲンがいないキーボードをジム・ベアードが埋めているというのがほとんどの曲の基本編成になっている。

スティーリー・ダンと言えばフェイゲンの独特の気だるいヴォーカルとエレピの浮遊感のあるヴォイシングが一番先に思いつく特徴なのだが、フェイゲン抜きのこのアルバムからでてくる音はそれでも紛れもないスティーリー・ダンの音になっている。 まさに、これがウォルター・ベッカーの個性だったのかと再認識させられるアルバムだ。

アルバムを通して気だるいリラックスした音だが、当然のごとく演奏のレベルも高い。 3曲に参加しているクリス・ポッターのサックスがいい味を出している。

スティーリー・ダンが好きな人なら買いでしょう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay