Jeff Richman 「Aqua」Nefer Records(--) 2008 - U.S.A.  Jeff Richman - Aqua
Jeff Richman(g), Will Kennedy(drums), Abraham Laboriel(bass), Jeff Babko(kb), Chris Wabich(steel drums), Walfredo Reyes(perc), Simon Phillips(drums), Dean Taba(bass), Jeff Beal(tp), Brandon Fields(sax), Mitchel Forman(kb)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●LA系

LAで活躍するギタリスト、ジェフ・リッチモンドの最新作。
ここ数年はTone Centerからリリースされたマハヴィシュヌ・オーケストラ、ジェフ・ベック、マイルス・デイビスなどの一連のトリビュート・アルバムでの豪華ゲスト・ギタリストを迎えるホスト・バンドのリーダーとしての役回りが続いてきたので、純粋な意味でのリーダー・アルバムは久々だ。
1曲ニール・ヤングのカバーがある以外は全てリッチマンのオリジナル曲で固められている。

16ビート系のリズムをバックにクリアなトーンから甘めのディストーションのギターでテーマが奏でられるサウンドは、それとなく聴いているとスムースなLAサウンドで心地よい。

但し、じっくり聴いてみるとシンプルな16ビートを刻んでいる曲は少なく、1曲目から変拍子が交えられ、多くの曲が5拍子系や7拍子系、4拍子系でも複雑なリズム・アレンジが隠し味のようにされており、Tone Centerでのトリビュート物でのコアなアレンジがされたサウンドとの共通点が浮かび上がってくる。

ギターだけを聴いているとちょっと地味なのだが、全体としては実はなかなか凝ったマニアックなサウンドのアルバムと言ってもよいだろう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay