Sergio Mendes「Encanto」Concords Records(888072307643) 2008 - U.S.A.  
Sergio Mendes(e.piano,vocal), Alphonso Johnson(bass) , Paul Jackson Jr.(g), Gergie(vocal,rap), Will.I.Am(vocal,rap), Gibi(perc), Mike Shapiro(drums,perc), Siedah Garrett(vocal), Ledisi(vocal), Kieber Jorge(g), Carlinhas Brown(vocal,g,perc), Gracinha Leporoce(vocal), Bill Cantos(vocal), Natalie Cole(vocal), Till Bronner(fh), Toninho Horta(g), Javanatti(rap), Lami Hall(vocal), Herb Alpert(tp), Steve Baxter(tb), Cezinha(drums), Juanes(vocal), Gracinha Leporace(vocal), Vanessa Da Mata(vocal), Zap Mama(vocal), Justo Almario(flute) etc.

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ●ブラック系         ●歌物・NAC/AOR 系       
  ●ラテン系(■ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

ブラジリアン・ポップスの大御所、セルジオ・メンデスの最新作。
曲ごとにゲストを迎えるといういかにも最近の作品らしい構成で、ラップなど新しいリズムを積極的に取り入れている。
Will.I.Amとのコラボが印象的だし、ナタリー・コールの歌声を聴くこともできる。

一方、御大セルメンのフェンダー・ローズの柔らかい響きのエレピ・トーンは普遍で、ほとんどの曲に参加しているアルフォンソ・ジョンソンとポール・ジャクソンJrらとともにダンサブルで心地よいブラジリアン・リズムを刻みだしている。

たまたまカーステのCDチェンジャーにこのCDとジョビンのCTIでの名作「Wave」を入れていて続けて聴いていて気がついたのだが、この40年の時を隔てた2つの作品のリズム・トラックの雰囲気が驚くほど似通った部分があるのだ。

一聴すると現代的な要素を取り入れているこのアルバムだが、根底に流れるブラジリアン・リズムのスピリットは普遍的だということだろうか。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay