Chick Corea Again And Againワーナー・ミュージック・ジャパン (WPCP-13195) 1982/2008 Japan/Reissue

Chick Corea(key),Steve Kujala (fl,sax), Carlos Benavent(b),
Don Alias(perc), Tom Brechtlein (ds) 
 
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            JAZZ          JAZZFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ECM
 

チック・コリアのアルバムで未だにCD化されていないものがありますが、その中の1枚である「アゲイン・アンド・アゲイン」が遂にCD化されました。

この作品は80年代、ちょうど同じ月に新譜としてウィントン・マルサリスをフロントにした「Herbie Hancock QuarteteHH」が出ていて、ライバル同士の対象的な新譜という意味で比較されていたのを覚えています。

 

この当時のチックというと、Retune To Foreverが終わり、Electric Band結成する前という、Fusionバンド活動の狭間のような時期で、レコード会社もポリドール、ECM、エレクトラ、Enjaなどリーダー/サイドも含めて色々な活動を行っていました。

 

このアルバムの位置づけというと、ちょうどマイケル・ブレッカーとの「Three Quartet」の続編的な感じで、テナーSAXの代わりにフルート、生ピアノの代わりにフェンダー・ローズという色分けがしてあります。

そういうアルバムだと「Friends」が楽器編成も同じであてはまるのですが、音楽志向としては「Three Quartet」に本作は向いている感じがします。

 

本作が出た80年代初めというと、そろそろシンセサイザーが主流になりつつあり、本作のフェンダー・ローズの音色が古めかしいと言われていました。

今になっては逆にフェンダー・ローズを使ったことで、当時の流行と離れることになり、80年代のアルバムとしてさほど古くなっていない、むしろ新鮮にすら感じます。

 

また共演するスティーブ・クジャラはその後チックとクラシックな演奏にも付き合うことになるのですが、非常にテクニシャン。

フルートなのに非常にハードな演奏で、またサックスも流暢・・・ちょうどジョー・フォーレルのような雰囲気がありますね。

 

全体的に良くできたアルバムに思います。南アフリカの放送スタジオで吹き込まれたということで、多分あまり用意周到ではなく、むしろライブ的に吹き込まれたのではないかと思います。ただ、それをやりたくなるほどグループが充実していたのではないでしょうか。

 

本作はチックの未CD化の中でも待望のCD化でした。チックのアルバムはまだ未CD化のものがありますが(日輪とか、デルファイ・シリーズとか)そちらも早く出してほしいです。

 

 

# 結構思い入れのある1枚だけに、非常に嬉しいCD化です。(TKO

 

 

Slow

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Speedy

Light

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Heavy

Mellow

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Hard

Lyrical

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cool

Melodious

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Out of melody/code

Conservative

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Progressive/Tricky

Ensemble

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Interplay