上原ひろみ Sonicbloom 「Beyond Standard」Telarc(UCCT9007) 2008 - Japan  
上原ひろみ(kb), David Fiuczynski(g), Tony Grey(bass), Martin Valihora(drums)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

上原ひろみのトリオにギターのデビッド・フュージンスキーを加えたバンド、ソニックブルーム名義としては2枚目のアルバム。 タイトルから見てもわかるとおりスタンダード集という体裁をとっているが、いわゆるジャズのスタンダード物だと思って聴くと大きくはずされる。

上原はアコースティック・ピアノも演奏しているが、全体の印象としては前作同様のエレクトリック路線を継承しており、フュージンスキーも独特なエスニックなスタイルでアルバム全編に渡り弾きまくっている。 このソニックブルームというバンド、上原とフュージンスキーの双頭バンドと言ってもいいのかもしれない。

アルバムを通して聴いてみてデューク・エリントンの(というよりヴェンチャーズと言うべきか?)「Caravan」そしてジェフ・ベックのカバー「Led Boots」が印象に残る。「Caravan」はフュージンスキーの中近東の雰囲気を醸し出すギターがぴったりはまっているし、ジェフ・ベック・ナンバーはソニックブルームというバンドのロック・スピリットが伝わってくるような演奏だ。

また自己のナンバー「XYZ」を「XYG」としてセルフカバーしているのもおもしろい。

日本盤はボーナス・トラックとして「Return Of Kung-fu World Champion」のニューヨークでのライブを収録。 またDVD付初回限定盤には原宿でのライブが2曲収録されている。

輸入盤にはボーナストラックはないがSACD/CDハイブリッド盤がリリースされているのが悩ましいところ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay