本作はリトナー・グルーシン2人の名義のアルバムとしては1985年の「Harlequin」,2000年の「Two Worlds」に次いで3枚目のアルバムとなる。
クラシカル・クロスオーバー路線だった「Two Worlds」の延長となる路線で原題は「Amparo」のみだが日本盤ではサブタイトルとして「Two Worlds Vol.2」と銘打たれている。リトナーは全曲でナイロン弦のアコースティック・ギターを弾いている。
ソプラノ歌手のルネ・フレミングやバイオリニストのジョシュア・ベルといったクラシック系のミュージシャンをゲストに迎えているが、アルバム全体のイメージはクラシック系一辺倒という訳ではなく、アルバムの冒頭にはグルーシンのオリジナルのラテン系の組曲が演奏されているし、ジョビンのナンバーも演奏されている。一方、もろにオペラそのものといったような曲調のもののあったりす。
ただジョビンの曲「Olha Maria(Amparo)」はジョシュア・ベルのヴァイオリンをフィーチャーしていて所謂ボサノバのアレンジではない。この演奏は昨年たまたまカリフォルニアで見る機会のあったチェリストのヨー・ヨー・マとピアノのデュオで演奏されたジョビンの曲の演奏を思い起こさせるようなアレンジになっている。
またジェームス・テイラーをヴォーカルに迎えた曲「Since First I Saw Your Face」は温かみのあるいい味を出している。
ストリング・オーケストラをバックに従えているサウンドはグルーシンの映画のサウンド・トラックや「The Orchestral Album」のような作品も連想させるアルバムでもある。
日本盤にはボーナス・トラックとしてフォーレ作曲の「Sicilienne」が収録されている。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
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Interplay |
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