今年で結成24年目になるというスティーブ・スミス率いるヴァイタル・インフォメーションの最新作。
このアルバムよりギタリストが長年在籍したフランク・ギャンバレからヴィニー・ヴァレンティノに交替している。ヴァレンティノはジョージ・ベンソンに影響を受け、プログレ・バンドに在籍していたという。
1曲目はいきなりラップというかケチャのようなワールド・ミュージック系のパーカッシブなヴォイスから始まりそれにリズム隊が絡んでいく。南インドのコナコルというものらしい。
2曲目からは正統派とも言える、ジャズ・フュージョン・サウンドでいきなり複雑なユニゾンのテーマを決めてくる。
ここ何年かのヴァイタル・インフォメーション初期のコアなイメージから若干ポップなほうに振れてきていたような印象だったが、このアルバムではギタリストのカラーは違うものの原点の精神に戻ったような聴き応えのあるサウンドが嬉しい。
ただし、一部トム・コスタの歪んだ音色のシンセ・ソロはあるものの、新ギタリスト、ヴァレンティノはベンソン系のクリーン・トーンでのジャズ色の強いフレージングで全体としては、以前より若干ジャズ色が強くなったように感じる。
またゲストながら4曲に参加のサックスのビル・エヴァンスも存在感のある好演をしている。
今時、貴重な芯のある正統派ジャズ・フュージョン・アルバムと言えるだろう。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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