Paul Motian Trio 2000 + Two「Live at the Village Vanguard Vol.1」Winter & Winter(910 133-2) 2007 - Germany  
Paul Motian(drums), Chris Potter(t.sax), Larry Grenadier(bass), Greg Osby(a.sax), Masabumi Kikuchi(piano)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

ドラマー、ポール・モチアンの2006年12月のNYヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ盤。ピアノ・トリオにテナー・サックスとアルト・サックスが加わった編成。

ピアノを菊地雅章が弾いているのだが、そのピアノがかなりアブストラクトな演奏で、それがこのアルバム全体のカラーに大きく影響している。
アブストラクトといっても荒々しい演奏ではなく、どちらかというと叙情的なピアノを聴かせている。

ただ調性感が希薄な部分が随所にあって、その上で鳴るサックス2管のアンサンプルと独特のテンションを創り出しているし、2本のサックスがフリー・インプロビゼーションを始め、モチアンのリズムがビート感がなくなってしまう部分など、かなり彼方の方へ行ってしまったような演奏だ。

決して聴きやすいアルバムではないのだが、繰り返し聴いているとその都度新しい発見がある。 それに始めはよくわからなかったものがそのうち詩的に聴こえてくるのが面白い。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay