マイルス・デイビスといえばFusionとして1970、80年代ということになりますが、遡ってJazz時代のものを聞く人も多いでしょう。
そのマイルスの未発表ライブがリリースされました。
本作はBootではなく、MJF(Monterey Jazz Festival)RECORDSというUniversal Music Group Internationalの系列から出されたCDのようです。
これはシリーズものらしく、他にディジー・ガレスピー、セロニアス・モンクも同様の形態でリリースされています。
1963年のマイルス・バンドというと、ハンコック、トニーらが加入したばかりのクインテットですね。
この同じ面子では、「イン・ヨーロッパ」「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」「フォア&モア」があります。
このLIVEではマイ・ファニー〜までの深い叙情性まで至らず、フォア〜までの疾走もなく、ましてはその後の「プラグドニッケル」や「イン・ベルリン」のような過激性にもあたらない・・・・いわば先進途上なバンドの側面を捉えています。
その意味では「イン・ヨーロッパ」に限りなく近い演奏です。なんといってもイン・ヨーロッパの2ヵ月後、このメンバーになって4ヵ月後。
ただ、先進途上と書きましたが、それでもマイルス・バンドはよくまとまっていて充実した演奏が聞けます。
マイルスのトランペットも、こういった歴史あるJazz Fes.ならではの、キリっとしまった演奏が聴けます。
ジョージ・コールマンもまとまっていて、ジャジーでなかなか良いソロをとっています。
それにしてもハンコック、ロン、トニー・・・・聞き続けて長いので気になってなかったのですが、改めて聞くとこの疾走感!
Jazzのグループにおいて、4ビートながらにこんな疾走感のある演奏ができるのは、このリズム・セクションならではでないでしょうか。
その疾走間の要になっているのは、実はハンコック、トニーというよりも、ロンのベースにあるのでは?と考えているのですが・・・。
マイルスの死後に続々と未発表が出されて、中には内容的に疑問的なものもありますが、本作はなかなか満足できる1作です。
# マイルスの未発表アルバムで、LIVEものにははずしが無いようですね。(TKO)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Slow
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Speedy
|
Light
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Heavy
|
Mellow
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Hard
|
Lyrical
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Cool
|
Melodious
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Out of melody/code
|
Conservative
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Progressive/Tricky
|
Ensemble
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Interplay
|
|