Antonio Sanchez「Migration」 Cam Jazz(CAM 4025) 2007 - U.S.A.  
Antonio Sanchez(Drums), Chris Potter(sax), David Sanchez(sax), Scott Colley(drums), Pat Metheny (guitar), Chick Corea(piano)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

パット・メセニー・グループなどで活躍するドラマー、アントニオ・サンチェスのデビュー・リーダー作。

チック・コリアがゲスト参加するピアノトリオの1曲目「One For Antonio」で始まるこのアルバムだが、この曲はアルバムのイントロのようなもので、本編は2本のサックスをフィーチャーした2曲目から7曲目だ。

メセニーが参加している3曲目「Arena」以外はコード楽器のいない、ドラム+ベースに2本のサックスのアンサンブルでクールでユニークなサウンドが織り成されている。
同じくクリス・ポッターとスコット・コーリーが参加しているデビッド・ビニーのツイン・サックスのバンドを連想させるようなサウンドでもある。
オープンな空間の多いサウンド中でサンチェスの伸び縮みするようなタイム感のドラムスが自由にリズムを叩いているのが心地よい。

最後をしめるメセニーとのデュオ曲「Solar」は2人の楽器での高度な対話を楽しむことができる。

今、一番生きのいいドラマーを存分に楽しめるアルバムだ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay