John Patitucci「Line by Line」Concord Jazz (0888072301337) 2006 - U.S.A.  
John Patitucci(bass), Adam Rogers(guitar), Brian Blade(drums),Chris Potter (sax), Richard Rood(violin), Elizabeth Lim-Dutton(violin), Lawrence Dutton(viola), Sachi Patitucci(cello), Jeremy McCoy(double bass)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

ベーシスト、ジョン・パティトゥッチの最新スタジオ録音盤。
GRPからデビューした当時はフュージョン路線だったが、最近のコンコードでの作品ではクラシックの影響を感じさせる渋い作品をリリースしてきていたパティトゥッチだが、この作品ではA.ロジャース、B.ブレイドとのギター・トリオを中心としたサウンドになっている。

ただ、このギター・トリオでも、いわゆる王道をいくジャズ・サウンドではなく、淡々と緻密に音を積み上げていくような部分にはクラシックの影響を感じさせる。
曲によってはサックスのクリス・ポッターを加えながらも全体に小編成で演奏されていてパティトゥッチをじっくりと楽しめるし、アダム・ロジャースとの絡みもなかなかよい。
クリス・ポッターも2曲だけの参加ながら、アルバムに色彩感を与えている。

またストリング・カルテットをバックにパティトゥッチがベースでメロディーラインを奏でる曲も3曲収録されていて、美しくかつ聴き応えがある。

地味なのだけれど、知的なサウンドに好感が持てるアルバムだ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay