Scott Kinsey「Kinesthetics」Intuition (INT34512) 2006 - Germany  
Scott Kinsey(kb), Steve Tavaglione(sax,EWI,flute,clarinet), Kirk Covington(Drums), Alex Acuna(Perc), Cyril Atef(Drums), Vinnie Colaiuta(Drums). Kirk Covington(Drums), Brad Dutz(Perc), Jimmy Earl(Bass) Tim Hagans(Trumpet), Abraham Laboriel(Bass), Scott Henderson(Guitar), Michael Landau(Guitar), Jinshi Ozaki(Guitar), Arto Tuncboyaciyan(Perc), Gary Willis(Bass)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ザヴィヌル系

トライバル・テックのキーボード奏者として知られるスコット・キンゼイのリーダー・アルバム。トラテクのメンバーを始めLA系のつわものがバックを固めている。

ただし、ベイクド・ポテト系のロックがかったLAフュージョンを予想していると、かなり裏切られる。
ポリフォニックの分厚いシンセ音にヴォコーダー、ワールド系のリズムにサウンド・エフェクトはブラインド・テストをされたら絶対にザヴィヌル・シンジケートと言ってしまうようなサウンドだ。
クレジットをよくみるとザヴィヌル本人がエグゼクティブ・プロデューサーを勤めているのでちょっと納得。

サックスのスティーブ・タバリオーネが前面にフィーチャーされているのでザヴィヌル・シンジケートとウェザー・リポートを混ぜたようなともいえるがタバリオーネのサックスはショーターというよりはブレッカー系なのが、新鮮な味になっている。
2曲目収録の「This Is That」というのはウェザーの「This Is This」を意識しているのだろう。

カーク・コヴィントン(12曲中8曲)+曲によって入れ替わるベーシストというスタイルのリズム隊も強力で全編に渡って強力にグルーヴしていて、作品に緊張感を与えている。

ウェザー、ザヴィヌル系の音が好きな人は楽しめるアルバムだろう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay