マイク・スターンのHeads Upへの移籍第一弾となるアルバムが到着した。
過去、2作ではリチャード・ボナとのコラボレーションを前面に出しワールド・ミュージック色が濃くでた作品だったが、今作はボナも起用しているものの、よりファンキーでジャズ色の強い原点に帰ったかのようなフュージョン・サウンドとなっている。
1曲目の「Tumble Home」、や6曲目の「Leni Goes Shopping」(ちなみにLeniは奥さんのギタリストLeni Stern)のいかにものマイク・スターン節のトリッキーなフレーズのテーマからアップテンポでソロに突入していく展開はワン・パターンともいえるのだが、これがマイク・スターンの良さでもある。
またこのアルバムのハイライトとも言えるタイトル曲の「Who Let The Cats Out」ではジャズ・イディオムを使った4ビートが基本の曲をアップ・テンポのフュージョン・サウンドに仕立てるという新境地も見せている。
また豪華なベーシスト陣を従えて、コアなファンク系のフュージョン・サウンドを中心にすえながらも、4ビート系の曲、ボナのヴォイスをフィーチャーした曲、バラードと曲はヴァリエーションに富んでいる。
トランペットのハーグローブ、ハーモニカのマレットのゲスト参加もサウンドに彩りを添えているし、アコースティック・ギターが聴ける曲があるのも珍しい。
マイク・スターンの今を捉えた入魂の一作と言えるだろう。(橋 雅人)
マイク・スターン インタビュー
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Slow |
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Cool |
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Out of melody/code |
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Progressive/Tricky |
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Interplay |
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