Mike Stern「Who Let The Cats Out?」Head Up (HUCD3115) 2006 - U.S.A.  
Mike Stern(g)、Richard Bona(bass), Victor Wooten(bass), Anthony Jackson(bass), Chris Mihn Doky(bass), Meshell Ndegeocello(bass), Bob Franceschini(sax), Dave Weckl(drums), Kim Thompson(drums), Gregoire Maret(harmonica), Roy Hargrove(tp), Jim Beard(kb,produce)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●NY系

マイク・スターンのHeads Upへの移籍第一弾となるアルバムが到着した。 過去、2作ではリチャード・ボナとのコラボレーションを前面に出しワールド・ミュージック色が濃くでた作品だったが、今作はボナも起用しているものの、よりファンキーでジャズ色の強い原点に帰ったかのようなフュージョン・サウンドとなっている。

1曲目の「Tumble Home」、や6曲目の「Leni Goes Shopping」(ちなみにLeniは奥さんのギタリストLeni Stern)のいかにものマイク・スターン節のトリッキーなフレーズのテーマからアップテンポでソロに突入していく展開はワン・パターンともいえるのだが、これがマイク・スターンの良さでもある。

またこのアルバムのハイライトとも言えるタイトル曲の「Who Let The Cats Out」ではジャズ・イディオムを使った4ビートが基本の曲をアップ・テンポのフュージョン・サウンドに仕立てるという新境地も見せている。

また豪華なベーシスト陣を従えて、コアなファンク系のフュージョン・サウンドを中心にすえながらも、4ビート系の曲、ボナのヴォイスをフィーチャーした曲、バラードと曲はヴァリエーションに富んでいる。 トランペットのハーグローブ、ハーモニカのマレットのゲスト参加もサウンドに彩りを添えているし、アコースティック・ギターが聴ける曲があるのも珍しい。

マイク・スターンの今を捉えた入魂の一作と言えるだろう。(橋 雅人)

マイク・スターン インタビュー

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay