Michel Camilo「Rhapsody In Blue」Telarc(CD83611) 2006 - U.S.A.  
Michel Camilo(piano), Earest Martinez Izquierdo, Bercelona Symphony Orchestra

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●クラシック系

ミシェル・カミロの最新作はシンフォニー・オーケストラとの競演盤で、ガーシュウィンの作品を取り上げている。

1曲目はガーシュウィンの最有名曲といってもいいであろう「Rhaposdy In Blue」で、シンフォニー・オーケストラを起用しているだけあってアレンジはかなりクラシカルだ。
ピアノソロ以外のパートは本当のクラシックを聞いているような気分になる。
カミロのピアノ・パートはダイナミックなオーケストラ・パートとは対照的に繊細な演奏で、オーケストラとの対比が美しい。

2曲目はそれほど有名ではない「Concerto in F」を取り上げているが、オーケストラとピアノの絡みは1曲目以上に叙情的な演奏。

2曲ともカミロのピアノのピアニシモからオーケストラのフォルテシモまでダイナミック・レンジが極めて広い演奏で、音の拡がりも素晴らしい録音だ。
アメリカ盤はSACDハイブリッド盤もリリースされるとのことで、そちらの音も楽しみだ。

ピアノの独奏となる最後の「Prelude No.2」はかなりゆったりとした演奏で、その抑えた中でのカミロのブルース・フレイバーの効いたピアノは独特の味を醸し出している。

前作は初のピアノソロに挑戦し、今回はオーケストラとの競演と意欲作が続くカミロだが、自作は何をやってくれるのだろうか。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay