Patrick Moraz「Resonance」VEGA Music Entertainment(VGDWNF0008)2006-Japan  
              

Patrick Moraz(p)

○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系   ●クラシック系 ●ECM系

元YESのパトリック・モラーツは、YESのアルバム(Best、未発表盤除く)でいうと「Relayer」たった1枚にしか参加していません。
それにも関わらず「Relayer」におけるPlayが卓越していたためか、人気も評価も非常に高いようです。
そのパトリック・モラーツが全編ソロ・ピアノのアルバムを出すということで非常に興味を持ちました。

まず、演奏は確かに完全にピアノをソロで演奏しています。
そして決してBGMになりそうな軟弱なピアノでは無く、ハードであり、かつ芸術方向に向かった作品であるのには感心してしまいました。

元々、モラーツはクラシックからピアノを始めたということで、本作の演奏がクラシック音楽からの影響が色濃いものになっています。
最初の組曲では、バッハ、バルトーク、ベートーベンを思い出してしまうようなフレーズ、演奏が出てきます。
非常に格調高さを感じますし、本格的なクラシック・アルバムと言って通用しそうな演奏です。
そして中盤の明るい曲は、やはりソロ・ピアノということで、キース・ジャレットを彷彿する演奏です。
最後の方では、まるで映画音楽のようなキレイなピアノ、そしてモーツァルト風な曲で締めくくっています。

パトリック・モラーツというと、エレピかシンセサイザーという先入観があったのですが、アコースティック・ピアノを使っても非常に素晴らしいことがわかります。
あたかもパトリック・モラーツの美意識の結晶のような作品だなぁと思いました。

# ソロ・ピアノ・・・それもクラシックも好きな方は要チェックですね。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay