増尾好秋 with Jan Hammer「Finger Dancing」ローヴィング・スピリッツ(RKCJ6016)1981/2005 - Japan - Reissue  
              

増尾好秋(g),Jan Hammer(synth),Russel Blake(b),Tony Cintron Jr.(ds)

●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ●ロック系   ○その他

増尾好秋のFusion作品というと「Good Morning」のような爽やか路線と、「Masuo Live」のようなロック路線とがあると考えています。
本作はRock路線の方で、共演者にヤン・ハマーという豪華版です。

当然、ヤン・ハマーというとJeff Beck「Wired」や第一期マハビシュヌ・オーケストラを思い起こしますが、ちょうど本作がリリースされたあたりではアル・ディメオラとの火花散る演奏が聴くことが出来ました。

本作も増尾とヤンの火花散るバトルのような演奏を聴くことが出来ます。
曲数はハマーの方が多く、サウンド的にもかなり増尾はハマーに押され気味に聞こえます。
そこを増尾も自作曲では持ち直して、バトルはこう着状態へ・・・という、Fusionでかつて聴けたサウンドが懐かしく感じます。

当時増尾もヤンもこういったサウンドをクリエイトしていたのですが、以後の増尾はRock Fusionサウンドからは遠ざかり、ヤンは映画・ドラマ等のサントラが多くなっていきます。
それを考えると、変化する2人のミュージシャンのこれより前でも後でもダメだったような、素晴らしいタイミングでの共演がCDに残されているという・・・そんな作品に思います。

ちなみに本作は今回が初CD化だったかと思うのですが、まだ増尾には未CD化のエレクトリックバード時代の名作「The Song is You And Me」があります。そちらのCD化も望みます。

# こういうノリのよいFusionは楽しいですね。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay