ベトナム系フランス人ギタリスト、レの最新作。
前作がレにしては珍しくベーシックなジャズ作で、今回も「Duos」といっているので最近ありがちなジャズ系デュオ作かと思ったら、大はずれ。1曲目からクラブ系のノイズ交じりの打ち込みリズムがでてきて意表を突かれる。
打ち込み+2人の組合せということで「Duos」と言っているようだ。
リズムはクラブ系にとどまらず、アフリカやアジアのエッセンスを交えたリズムからほとんどビート感のないものまでアルバムを通して変化していく。
そしてそのリズム・トラックの上にレのアジア色の強いエレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、ギター・シンセや、フレスの比較的オーソドックスなジャズ系トランペット、そしてユーゼフの中近東系のリュートの一種であるOUDや独特のヴォイスが、あるときは単独で、別の場面では2人が絡み合って展開されていく。
後半部はプログレ的な雰囲気も漂っていて、ピンク・フロイドを連想してしまうような曲調もあり、ジャズ・フュージョンとかワールドミュージックとかいう枠をさらに超えようとしている挑戦的な作品と言っていいだろう。
(橋 雅人)
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Slow |
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Speedy |
Light |
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Heavy |
Mellow |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progressive/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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