French Toast「French Toast」 Roving Spirits(RKCJ-6024) 1984/2006 - Japan(reissue)  
Peter Gordon(f.horn), Lew Soloff(tp), Jerry Dodgion(a.sax), Michel Camilo(piano), Anthony Jackson(bass), Dave Weckl(drums), Sammy Figueroa(perc), Gordon Gottlieb(perc), Steve Gadd(drums:guest)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ●ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

80年代の初期にニューヨークで活動していたラテン・フュージョン・バンドの初CD化作品。
エレクトリック・バンド加入前のデイブ・ウェックル、ソロ・デビュー前のミシェル・カミロを擁していたバンドで、勢いのあるラテン・フュージョン・サウンドを売りに今は伝説となってしまった、ミケールズやセブンス・アヴァニュー・サウスを拠点にライブを行なっていた。

筆者は幸運にもミケールズでこのバンドのライブを見たことがあるのだが、ウェックル、カミロ、A.ジャクソンに2人のパーカッションが絡むリズム陣は圧倒的で強力無比だった。
またホーン・セクションはライブでは一定ではなく、筆者が見たときはパキートが吹いていたし、ライブによってはボブ・ミンツァーやウィントン・マルサリスが加わったりもしていた。

マンハッタン・トランスファーやカミロのソロでも有名な「Why Not」はこのバンドの十八番で、本作の1曲目に収められているが、個人的にはホーン・セクションがはいったこのフレンチ・トーストのヴァージョンが一番好きだ。

参加メンバーの割りには知名度の低い作品で今回初めてのCD化になるが、フュージョン史の中の隠れ名盤として抑えておきたい1枚だ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay