納浩一「The Chord 琴線」King Record(KICJ-498) 2006 - Japan  
納浩一(a.bass), クリヤマコト(piano), 則竹裕之(drums), 小沼ようすけ(guitar)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ●JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

EQ、渡辺貞夫バンドなどで活躍する売れっ子ベーシスト、納浩一の2枚目のリーダー・アルバム。
多くの曲がアコースティック・ピアノ・トリオでカバー曲が演奏されているのだが、内容は極めてコンテンポラリージャズ、フュージョン色の強いサウンドになっており、ヘッド・ハンターズ、ジャコ、ブレッカーなどフュージョンの名曲が取り上げられている。

演奏はトリオ主体ということもあって各人のソロがふんだんにフィーチャーされていて、納の表情豊かなウッド・ベース、クリヤのセンスのよいピアノが存分に楽しめる。
意外なのが則竹のドラムスでT-Square, Casiopeaでの演奏とはかなり印象の違うジャズ色の強いコアな演奏が印象的だ。

また2曲のみ参加のギターの小沼だが、「Some Skunk Funk」は圧巻だ。
オリジナルではホーン2管で演奏されているBrecker Brothersの難曲をギタートリオで取り上げようという発想自体に驚かされるが、それをスピード感のある演奏で、スリリングに弾ききっているところが素晴らしい。

おいしい選曲、切れ味するどい演奏のこのアルバム、今度は同じメンバーでオリジナル曲でのレコーディングを聞いてみたいとも思わせる。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay