Greg Mathieson「Another Night At The Baked Potato 2005」LMNOP MUSIC(CD番号なし)2005 - U.S.A.
              

Greg Mathieson(key),Abraham Laboriel Sr(b),Michael Landau(g),Abraham Laboriel Jr(ds)

○骨太いストレート系 ●明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系   ○ECM系

グレッグ・マティソンの新譜はライブ・アルバムです。
それもお馴染みのライブハウス・ベイクドポテトにおける2005年4月収録のものですが、これは2001年に出た「Live At The Baked Potato 2000」の続編のような位置づけなのでしょう。

メンバーはドラムがヴィニー・カリウタからエイブラハム・ラボリエルJrに変わっている以外は前回と同じです。
そして演奏曲も前LIVEアルバムと曲も並びも、数曲変わっただけでほぼ一緒なのは面食らってしまいました。

しかし、演奏の方は違いがあります。
聞き比べてみると、やはりドラマーのテクニックでは前作のヴィニー・カリウタが上だと感じます。
それに対して、本作のエイブラハム・ラボリエルJrの方はむしろ音楽のノリを重視した感じですね。
またラボリエルJrのドラムのフィルはとても重く、パワーを感じるタイプでした。
なので本作も聴いていてリズムがとても気持ち良く感じます。

また演奏も前LIVEアルバムよりもかなりライブぽっさが強くなり、曲に入るまでのイントロが前作よりも長くついたり、色々なことをやっているようです。
やはり4年も経てば、同じ曲でもどんどん進歩させているのでしょうか。
前作と同じ収録曲は、全て演奏時間が長くなっていました。

マティソン、ランドウ、ラボリエルSrは、流石にいつもの気持ちよいプレイを聞かせてくれます。
ランドウのギターが前回よりもアグレッシブになっている気がしました。

欲を言えば、もうちょっとレパートリーを代えて前LIVEアルバムと重複曲を抑えて欲しかった感じです。
新たなレパートリーは全スタジオ盤「West Coast Groove」から1曲"QTπ"が加わっただけ。
あと新たに加わった2曲"MB","HB A Nice Place To Live"は新曲でしょうか?
ラボエイエル、マティソンのDuoアルバムや「West Coast Groove」からの曲のライブ版をもう少し聞きたかったのが残念です。

そういう意味では新鮮味が少し欠けるのが本作の欠点のような気がします。
ただ、同じレパートリーながらアルバムを出したということは、それだけこのメンツが充実していることを物語っているのかもしれません。
確かに聴いていると、本当に気持ちよくなるCDです。

# 本作も自主制作っぽいので、ファンの方はお早めに。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay
グレッグ・マティソン ライブ・レポート