村上ゆき「While My Piano Gently Weeps」silent(PSCR-6167)2005 - Japan  

村上ゆき(vo,p) 鬼怒無月(g) 天野清継(g) 平岡雄一郎(g) イェンス・バング・ラスムセン(g)
鳥越啓介(b) 中山務(key) 岡部洋一(per)

○骨太いストレート系 ●明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ●歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
 
 この作品は何の予備知識もなくたまたまCD店で流れていたのを聴いていて、なにやらラモン・レアル風の爽やかな楽曲にひかれ買ってみましたが、実は結構今、売れてるらしいです。

 ヴォーカリスト/ピアニストの村上ゆきはウイスキーのCM曲で知られるようになった期待の新進アーティストで、本作が2作目とのこと。ヴォーカルはなかなか上手く、はじめ本場のシンガーが歌ってるのかと思ったくらいです。逆にギターの方が、妙に小ワザを多用した日本人クサいプレイなので、これひょっとして日本作品?と思ったら案の上でしたね。ギターはベテランの天野、新進気鋭の鬼怒、平岡といった手錬れが名を連ねており、さもありなんという感じです。

  作風は、ヴォーカルと生ギターが中心となった一見(一聴?)ボサノヴァ風の清涼感あふれる曲を中心にピアノ弾き語りも含まれており、強いてボサノヴァアルバムというわけでもなく、ジャズスタンダードやロック/ポップスの著名曲に題材をとった、アコースティック・ジャズ・ボーカル作品のようですね。ギターのイェンス・バング・ラスムセンという人は、クラシック系のようですが、全体としては、ギターは鬼怒が中心で、まあ言ってみれば超絶プレイに属するものですが、爽やかさを前面に出した作品としては、例えば前述のラモン・レアルなんかの作品を知ってしまうと、それに比べ少々ギターが重すぎて暑苦しいというか(笑)、なんとも勤勉な日本人、てな感じがしてしまいます。

 それにしても彼女のヴォーカル、ボサノヴァ向きです(笑)。今度ひとつ、ホメロ・ルバンボあたりを迎えて本格的なボサノヴァアルバムを作るのも面白いんじゃないかと思ったりします。

○フュージョンファンとしては、ヴォーカル入りギターアルバムとして聴けばそれなりに楽しめると思います。(セリエJ)

   
Slow       Speedy
Light   Heavy
Mellow   Hard
Lyrical     Cool
Melodious   Out of melody/code
Conservative     Progresseve/Tricky
Ensemble   Interplay