Paul Brown「The City」GRP(UCCR-1050)2005 - Japan  

Paul Brown(g) Chuck Loeb(key,ds) Roberto Vally(b) Dave Hooper(ds)
Ronny Gutierrez(per) Jerry Hey, Gary Grant(tp) Boney James, Dan Higgins(sax)
Jeffrey Osbone(vo) D.C.(programming) etc.

○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ●スムース系
 
  「ミスター・スムース系」!数々のスムース・ジャズ主要作品にプロデューサーとして関わってきた彼は、自身も第一級のギターリストであり、自らプレーヤーとして吹きこんだ作品「アップフロント」をリリースしたのが昨年2月でした。それから約1年半、早くも第2作目を出してきました。

  今回もスタイル的には前作を継承した内容といっていいと思いますが、より洗練度が加わり、まさに都会の夜に似合うアーバンサウンド(言い古された言葉だが・・・)といった雰囲気です。もちろん彼らしく幅広い人脈を駆使した豪華顔ぶれによる制作は相変わらずですが、かといって浮ついた所は全くなく、むしろ全体的に落ち着きのあるダークな雰囲気を醸し出しています。

 さて、曲目の方は、オリジナルとカバーを効果的に配していますね。タイトル曲「The City」は70年代のブルース/ロック系ユニット「Mark-Almond」の曲で、実は私、この曲、その昔に、とあるFM番組にゲスト出演した森園勝敏が即興的に演奏してみせたことで記憶があり(何でそんなこと憶えていたんだろう?!)、2005年の現在、また聴けるとは思ってもみませんでした。今回、ボーカル入りとインストの2バージョン収録していますが、これがスムース系の曲調によくマッチしなんとも絶妙な選曲だという感じです。また、おなじみグローヴァー・ワシントンJrの「Winelight」も取り上げています。こちらの方はテーマメロディをフェイクしつつも、比較的淡々とした演奏のように感じます。

 ところで2曲目の「Hello Again」なる曲、一応オリジナルらしいですが、出だしのフレーズ、松原正樹の「流宇夢サンド」にそっくりなんで、「おや、これもカバー?!」と本気で思ったりしました。ま、他人のそら似(?)ということで・・・しかし、彼に「流宇夢サンド」を聴かしてやりたい気も・・・。

 ギタープレイの方は全体的にみて、やはりウエス・モンゴメリーのスタイルが根底にあり、アルバム自体も、「現代のA Day In The Life」ととらえることも出来るんじゃないかと思います。

○とりたてて新味はないけれど、やはりクオリティは高い作品です。 (セリエJ)

   
Slow     Speedy
Light Heavy
Mellow   Hard
Lyrical Cool
Melodious   Out of melody/code
Conservative   Progresseve/Tricky
Ensemble   Interplay