Screaming Headless Torsos「2005」FuzeLicious Morsels(FUZW8904-2) 2005 - U.S.A.  
Dean Bowman(vox), David 'Fuze' Fiuczynski(guitar), Fima Ephron(bass), Daniel Sadownick(perc), Gene Lake(drums), Freedom Bremner(geust vox)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ●ロック系        ●ファンク系

スタジオ録音としてはデビューアルバム「1995」以来の何と10年ぶりとなるスクリーミング・ヘッドレス・トルソーズの新録アルバム。メンバーはゲスト・ヴォーカルが加わっている以外は「1995」と不動のメンバーだ。

トルソーズのサウンドは一度でも聴いたことがある人なら説明不要の個性的なサウンドなのだが、聴いたことがない人には説明するのはかなり難しい。i-Podでリッピングしたらジャンルは「Unclassifieable(分類不能)」と表示されてしまった。

ギターのフュージンスキーはジミヘンがモードとワールド・ミュージックに走ってアウトしまくるようなスタイルで、最近では上原ひろみの「Another Mind」の「Double Personality」でのソロがもっとも有名だろうか。

ヴォーカルのディーン・ボウマンはスキャットするラッパーとでも言ったらいいのだろうか。この2人の個性的なフロントがグルーヴするリズムセクションの上で暴れまわるというのがトルソーズのサウンドの基本だ。

今回のアルバムもそのトルソーズ・サウンドを踏襲しているのだが、10年たって彼らも少し歳をとったのか、「1995」と比べると暴れ方が少しマイルドになったように感じられる。特にボウマンのクレイジーさが薄れて結構普通に歌っていたりする部分も多い。
その分、初めての人には聞きやすいかもしれないが、個人的には毒が薄れてちょっと物足りない印象も受ける。

それでもフュージンスキーのギターの幅の広さ、アイデアの豊富さには驚かされるし、ノリのいいリズムセクションも健在だ。なかなか来日する機会はないだろうが、是非ライブを見てみたいバンドのひとつでもある。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay