TKY「TKY」SONY MUSIC(SICP10013)2005 - JAPAN  

TOKU(flh,tp,voice) 日野賢二(b) 小沼ようすけ(g) 秋田慎治(key) 大槻”KALTA"英宣(drs)
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
 先週買ってましたが、しっくり聴いてから紹介したいと思い今週まで延ばしていました。
TOKUのバンドに参加していました小沼ようすけなどの面子で結成されたユニットです。
T=TOKU、K=賢二、Y=ようすけでいいのかな?音楽雑誌を読まないのでお店でかかっているのを聴いて気に入ってしまいました。
トランペットがリードを取ると日野賢二の父のバンドを連想してしまうんですが日野皓正のバンドと比べるとワンマンではなくそれぞれのメンバーが対等な関係の音作りですね。

 サウンドは骨太いハードでストレートなサウンドで今時珍しいNY系のサウンドです。
気になる小沼ようすけなんですが、JAZZ、ロック、R&B系のプレイを織り交ぜどんなタイプの曲でも対応可能といった懐の深さを見せてくれます。
ソロでは余り聴くことができないプレイが多いんですが、マイクロストーン時代ではガンガンやってましたねぇ。
TOKUは初めて聴いたのですが、プロデューサーの意向なのか分りませんが、トランペットのエフェクターの使い方は日野皓正っぽい味付けになっていますね。
日野賢二は以前彼のソロを聞いたときは、マーカスミラーを相当意識したサウンドだったので「ちょっと、ねぇ〜」って思ったんですが、このプレイではそんなこともなく安心して聴くことができました。

 スムース系も陰りを見せ、次は何が主流になるか注目してましたが、一つの答えとしてTKYのような原点:ストレートなサウンドが出てきたことは一つの明るい材料かと思います。
今度はライブを観たいですね。

個人的な準趣味で脳味噌錯乱級!!!!! 買いっ!!!!!!!(アスワン)


TOKU、日野賢二、小沼ようすけ・・・現在の日本Jazz/Fusionを牽引する若手の代表的プレイヤー。
この3人からなるTKYというスーパーユニットが昨年から色々なところでのライブを行っている情報は良く入っていました。
それだけにこのグループの作品というのを首を長くして待っていたのですが、待つ甲斐があったというものです。

素晴らしい。凄い。なんともエキサイティング。
1曲目のなにやらスムース系な音・・・それを突然吹き飛ばす2曲目の「Actual Proof」おなじみハービー・ハンコックの曲が滅茶苦茶凄いんです。
ハンコック以上のインパクトを持ったこの曲の演奏がかつてあったでしょうか?
TOKUや日野、小沼はもっとソフティケーテッドなイメージでしたが、何かが吹っ切れたようなぶっとんだ演奏です。
それとこの3人だけでなく、大槻のドラムも相当すごい・・・まるでデニス・チェンバースを連想する暴れっぷりですし、秋田のピアノもフロントをあおるし、食って掛かるようなくさび・・ゾクゾクしてくる演奏です。
こんな演奏は近年ではマクラフリンのJazz Jungle以来かもしれません。

そしてこれと同じレベルでいっちゃってる演奏が6曲目「as allure」。こちらも10分を超える熱演。
このグループは演奏時間が長くなればなるほど、白熱し、本領が出てくる気がしました。

自分はこの2曲があまりにぶっ飛んでしまってるのですが、他も良くまとまった良い演奏です。
こちらはソフトで、TKY3人の音のブレンドがよく楽しめます。

スーパーグループは顔ぶれだけ豪華で、音楽的には中途半端で終わることも多いのですが、TKYに関してはそんな不安は全くの杞憂でした。
それどころか、ここ数年でも最もエキサイティングで驚異的な演奏に思います。
若手のJazz/Fusionにいまいち懐疑的な人も、これを聞けば考えが180度変わるのではないでしょうか。

# 何もかもが予想を上回る凄い演奏でした。いやぁ、参りました。(TKO)

   
Slow             Speedy
Light             Heavy
Mellow             Hard
Lyrical           Cool
Melodious             Out of melody/code
Conservative               Progresseve/Tricky
Ensemble               Interplay
2/26/2005 渋谷タワーレコード