ドイツ人、ピアニスト、ヨアヒム・キューンの1981年4月のニューヨーク録音で、同時にリマスタリングされて再発になっている「Nightline New York」のアウトテイク集。
録音された1981年4月は1980年12月にSTEPSが初来日を果たし、翌月5月には若き日のマーカス・ミラーを引き連れてブレッカー・ブラザーズとして来日しており、その夏にはチック・コリア・スリーカルテットとしてライブ・アンダー・ザ・スカイにも出演しているというマイケルとして非常に充実している時期にあたる。
「Nightline New York」はマイケル・ブレッカーがアコースティックSTEPS系ジャズを吹きまくっていてマイケル・コレクターにとってははずせない作品だが、本作「Survivor」では約60分にわたってその単なるアウトテイク集にとどまらない素晴らしい演奏を聴くことができる。
1曲目だけはボブ・ミンツァーが加わった2管編成だが、その他の6曲はカルテット編成で、スリーカルテットをも思わすところがある演奏だ。
全体にテンションが極めて高く、バラードのスタンダード「Misty」でさえも甘さを排したスタイルになっている。
マイケルは存分にブローしまくっているし、ヨアヒム・キューンもテンションの高いとんがった演奏をしており、リズム陣の集中力も高い。
現在、病床に臥していて、しばらくの間は新作が望めないマイケル・ブレッカーのファンにとっては予想外のクリスマス・プレゼントといってもいいだろう。(橋 雅人)
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Slow |
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Cool |
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Out of melody/code |
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Progressive/Tricky |
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Interplay |
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