Wayne Shorter「Beyond The Sound Barrier」ユニバーサルミュージック(UCCV-1073)2005 - Japan  
              

Wayne Shorter(sax),Danilo Perez(p),John Patitucci(b),Brian Blade(ds)

●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系   ○その他

あまりの充実振りに言葉を失うほど、Wayne Shorterの新譜の素晴らしさにまいってます。
Verveからここ数年はDanilo Perez、John Patitucci、Brian Bladeのカルテットでアコースティック路線のJazzアルバムを出し続けていますが、ここに来てこれほど充実するとは、このバンドでの進歩を考えてしまいました。

音楽的にはJazzになりますが、これが数十年前ならFree Jazzと呼ばれるだろうと思うくらい自由な演奏です。
昨年の東京JAZZでも、ハンコックと共に熱演を繰り広げました、その同じ方向ですね。
Wayne Shorterに限れば、「オデッセイ・オブ・イスカ」やWether Reportの1,2枚目に通ずる自由さです。
更に現代音楽などのエッセンスを感じさせる、高度で濃密な音楽になっています。

バックではDanilo Perezのピアノがかなりのアクセントになっていて、あたかもハンコックのように対等以上にShorterにからみます。
Brian Bladeもこのカルテットでは縦横無尽の活躍で、特に"Joy Ryder"における爆発は聞きものです。
John Patitucciまでも・・・普段ならもっとクールでステディなベースのはずが、なにか挑みかかったような挑戦的なベースで、時折弦が指板を叩くリキのはいったプレイを聞かせます。

興味深いのは80年代のリーダー3作目にあたる「Joy Ryder」から、"Joy Ryder"、"Over Shadow Hill Away"と2曲をカバーしているところです。
この2曲は元々エレクトリックな演奏でしたが、ここではアコースティックで、それもかなり過激な演奏になっています。

また、日本盤に収録のボーナス・トラックですが、John Patitucciが弓によるアルコ奏法が印象的で、やや現代音楽的な側面を聞かせる曲です。
このカルテットの演奏が気に入ってる人にはこのボーナス・トラックも押えておいたほうが良いかと思います。

# ここ数年のWayne Shorterの活躍は本当に凄いですね。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay