The Don Freeman VIP Trio「Scarborough Fair」Village Records/Eighty-Eight's(VRCL 18825) 2005 - Japan (5/18発売予定 CD/SACD Hybrid)   
Don Freeman(piano), Ron Carter(bass), Omar Hakim(drums)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○ワールド系

今年で70歳になるベテランピアニスト、ドン・フリードマンの最新アルバムは同じくベースの大ベテラン、ロン・カーターと元ウェザー・リポートのドラマー、オマー・ハキムとのトリオ作。

タイトル曲はサイモン&ガーファンクルで有名な「Scarborough Fair」だが、その他に1曲だけドン・フリードマンのオリジナル曲が収録されている以外は全てジャズのスタンダードナンバーばかりで、ストレートな4ビート・ジャズが演奏されている。

アルバムを通して印象的なのはオマー・ハキムのドラムスのパワーとプッシュ気味のリズムで、伝統的な4ビート・サウンドに新鮮な要素を加えている。
ハキムというとウェザー・リポート以降はスティングやマドンナのサポートなどポップスよりの仕事を多くこなしており、今回のような純然たるジャズ・アルバムへの参加は非常に珍しいように思う。

また御大ドン・フリードマンのピアノは70歳とは思えない粒立ちのよい、かっちりとした音が鳴っている。
普通なら甘いサウンドになりがちな「You'd Be So Nice To Come Home」もフリードマンのピアノは凛々しく、ロン・カーターの刻む力強いリズムに支えられて、このアルバムのハイライトにもなっている。9分にも及ぶ演奏の中ではハキムのパワフルなドラムソロもフィーチャーされている。

最後を締めるフリードマンのソロピアノでの「星影のステラ」の甘さを排した演奏にも好感が持てる。(橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay