Bill Conners「Returns」Tone Center(TC-4036 2)2005 - U.S.A.   
              

Bill Conners(g), Bill O'Connels(p), Lincoln Goines(b)
Kim Plainfield(ds), Myra Casakes(perc)

○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ●骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ●JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系   ○ECM系
 NY系サウンドがスムース系に押されて出なくなったんですが、今週のスコヘンといい、ビルコナーズといい、今週は嬉しいサウンドの2枚です。
ビルコナーズはリターンフォーエバーに在籍しており、その後ソロを発表したりと活動はしていましたが、あまり目立ったものではなかったですね。

サウンドは一言で言えばNY系サウンドで、クリアなギターの音色に生ピアノというアコーステックなサウンドでイメージ的にはサックスの代わりにギターが入ったイエロージャケッツのようなFusionとJAZZの中間のようなサウンドです。
ここ何年間の傾向としてFusionサウンドのエレクトリック化がアコースティックサウンドになっていくようでJAZZとは言えないが、80〜90年代のFusionでもないサウンドが多くなってきました。
その潮流の表しているようなサウンドです。

ギターばかりが頑張っているわけではなく、ピアノはビル・オコンネルですから、生ピの美しいサウンドを聞かせてくれます。
NY系のサウンドがお好きな人にはお勧めです。 ☆こんな時代にビルコナーズの作品が出るとは思いませんでした(アスワン)


ビル・コナーズの経歴は忘れもしない、チック・コリアReturn To Foreverの初代ギタリスト。
その座をアル・ディメオラに譲り、移籍したECMでは180度違うヒーリング系のギターに変貌。
変貌はそれだけにとどまらず、80年代には突如アラン・ホールズワースばりの早弾きギタリストとして再登場。

今回はそれ以来、久しぶりのビル・コナーズの新譜になります。
早弾きコナーズの延長線上を期待しましたが、またもコナーズは変貌していました。
今回は4ビートのJazzギタリストとしてのコナーズでした。
以前ならロック・ギタリストのようにサスティンを利用したPlayでしたが、あまりサスティンを使わず、短い音でポロポロ弾く伝統的なJazzギター・スタイルです。

しかし、音楽の表情は極めて明るく、ノリの良いギターFusionミュージックになっています。
そこはFusionギタリストらしく、メンタリティーな部分はJazzのそれとは違うのでしょうか。
非常にライトで、アコースティックな心地良いサウンドです。
ベーシストもエレクトリックなので、サウンドもそこまでJazzには寄らない感じです。
また、ピアノがとてもフィーチャーされ、ギターと同格なだけ楽しむことができます。
肩の凝らないサウンドなので、なにかのBGMにも良いかもしれませんね。

# ビル・コナーズは本当に登場するたびに変わります。(TKO)
 
 

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay