向井滋春「Pleasure」コロンビアミュージックエンターテインメント(cocb-53339)2005 - JAPAN  
向井滋春(tb) 松岡直也(key) Warren Bernhardt(key) Jorge Dalt(key) Jeff Mironov(g) Neil Jason(b)
川崎燎(g) Steve Gadd(drs) Nana Vasconcellos(per) Raphael Crus(per) Ed Walsh(syn)
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ●歌物・NAC/AOR 系
●ラテン系 (■ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
 ついに、というかやっとCD化されましたね。
日本Fusionの名作の一枚がとうとうCD化されました。
勿論、このアルバムは私の中でのベスト100の一枚です。

 彼は日本Fusionが産声を上げてから活躍してきました。
試行錯誤を繰り返し、ブラジル系サウンドを確立した後にWesingの松岡氏とともにNY系のバリバリのミュージシャンとコラボレイトした作品です。

 サウンドは80年代初期のマイニエリ周辺サウンドに加え松岡直也氏のWesingのラテン系、そして向井滋春のブラジル系のサウンドがうまく混在した,正に”Fusion”らしいサウンドです。
”Fusion”らしいサウンドといえば、いかにも日本人らしいサウンドを聴くことが出来ます。
収録曲の「Still Miss You」の叙情的なメロディーがその最たるものでしょうね。
泣きのメロディでバラードを深く重厚なトロンボーンが唄い、サビでギターが奏でるメロディは日本人が作るFusionサウンドそのものです。

 この作品の極めつけは「Hudson Breeze」です。
いかにも日本人がやりそうな叙情的な美しすぎるメロディにNY系のクールな味付けがベタにならず上手くコントロールされてます。
そして向井の持つブラジルのサンバの血が注ぎ込まれており、全ての要素をミックスしたサウンドです。
そしてトロンボーンの吹きまくり、、どこまでがテーマでどこまでがインプロビゼイションか分らないほど、流れをつかんだソロは、この曲ではこのフレーズしかありえないと思わせるようなです。
「スタジオ盤でのインプロビゼイションのソロプレイのベストを上げよ」と言われたら、カールトンの「ルーム335」と共に真っ先に浮かぶのがこの曲です。
まだ聴いたことのない人にホント聴いて欲しいです。

 気が付いたら店頭から消えて入手困難になっていた、、、、、、この作品はそういう類の名作です。

 ☆脳味噌錯乱級!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 買いっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 邦楽Fusion必修科目です。(アスワン)
   
Slow               Speedy
Light             Heavy
Mellow             Hard
Lyrical             Cool
Melodious           Out of melody/code
Conservative             Progresseve/Tricky
Ensemble               Interplay
4/23/2005 新宿タワーレコード