Nervio「Nude Energy」VME(VGDBRZ0015)2005 - JAPAN  

新澤健一郎(pf,key) 音川英二(ts,ss) 西嶋徹(b) 岩瀬立飛(ds,voice) ヤヒロトモヒロ(per)
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ●Nervio系
 三作目となるNervioに大きな変化が出ました。
ベーシストの変更です。しかもエレクトリックベースからアコースティックベースへの変更です。
これは大きな変化と捉えるのか、それとも違うのか?この点がアルバムを聴く前の大きな焦点となりました。

 「やっぱNervioだぁ!」これがアルバムを聴いた第一印象です。
ベースの変更によって、コントラバスの音色の違いは当然あります。ベースの重厚感という意味ではアコースティックベースの方が重厚な音を出します。
以前なかった弓で弾く奏法も聴くことができ以前とサウンドが変わっています。
 
 しかし、本質的に見るとNervioなんですね。
多彩なピアノ、キーボードの音色、繊細なサックス、リズムと会話しているようなパーカッション、表現力は邦人No.1だと思っているドラムの表情、、、、、、、
Nervioは単純に○○○だぁ、と言えない複雑な要素が絡み合っているサウンドだけにベースの交代ぐらいではサウンドは変わらないんですねぇ。

 螺旋階段

今回のアルバムを聴いてまず真っ先に浮かんだのがこれです。
階(フロア)によって階段の踊り場から見える風景は少し違ってきます。
しかし螺旋階段の真上から下を覗いたときは「丸い階段」に見えます。
これなんです。フロア毎の踊り場から見る風景はベースが交代したことにより、ちょっと違って見えます。
でも上から見ると丸い階段=Nervioなんです。

 初期の頃にWeatherReport云々という印象があったんですが、この作品に関してはそれは全く感じませんね。
完全にNervioのオリジナリティ溢れるNY系の骨太いストレートなサウンドになっています。
”なっている”というより自分達の音が完成しているという表現が合っているかもしれませんね。
一曲目の”風にそよぐ”はバラードタイプの美しい旋律の曲です。
でも、普通のバラードではないんですね。やっぱりNervioの一種独特の”影”、又は"毒(イイ意味で)”を持ったサウンドに仕上がっています。
他の曲もNervioという”影”、又は"毒”を持った曲ばかりです。
ベースがコントラバスになったからジャズ(4ビート、BeBap系)になってしまうんじゃないかという危惧は全くありません。
もともと、このバンドは既存のFusionバンドとは一線を画している”新しいJazz”ですから、既存のサウンドになるわけはありません。

 個人的に気に入っているのは新メンバーの西嶋徹の”Subway”です。
妖しい雰囲気のサックスから始まり途中でリズムパターンが変わり重厚なベースがリフを奏でる。
サックスが狂気乱舞する様は新生Nervioを象徴しているサウンドだと思います。 

脳味噌錯乱級!!!!!!!!!!買いっ!!!!!!!!!!!!!!!!!(アスワン)

   
Slow               Speedy
Light             Heavy
Mellow             Hard
Lyrical           Cool
Melodious             Out of melody/code
Conservative             Progresseve/Tricky
Ensemble                 Interplay