Line Drive「Line Drive」CPJ Mujik(CPJ2001) 2005 - Japan(11/27発売予定)  
松井秋彦(Guitar) 岸川恭子(Voice) 小笠原寿子(Piano,Key) 岡田治郎(Bass) 嶋村一徳(ds) 粥川なつ紀(Sax)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○ワールド系

Junky Funk率いるギタリスト松井秋彦のもうひとつのプロジェクトLine Driveのデビュー・アルバム。
マイクロ・ストーンのヴォイスでお馴染みの岸川やプリズムで活躍する岡田などが参加している。

サウンドの基本はひたすら変拍子。岡田、嶋村のリズム隊が9、11、13、15拍子などを次々と流れるようにこなしていくのは驚異的。(ライナーの解説に何拍子か書いているからわかるだけで、聴いているだけではとてもじゃないけど数えられない。)
リズム隊がひたすらトリッキーなリズムを繰り出しているのに対してギターの松井は比較的オーソドックスなジャズ系イディオムを駆使したフレーズでソロをとり、マイクロ・ストーンでは独特のヴォイスを聞かせる岸川もこのアルバムではジャズ系のスキャットで歌っている。
キーボードの小笠原は浮遊感のある音を出して変態的リズム隊とオーソドックスなギター・ヴォイスとをクロス・リンクさせるような役目を果たしているように聴こえる。

そして全体として出てくる音は変拍子系にありがちなプログレ系ではなく、どちらかというとジャズっぽいサウンドに仕上がっているので、意外なほどすんなりと耳に入ってきて聴き易い。

あまりにトリッキーな曲のつくりはちょっとやり過ぎと感じないでもないが、そう言ってしまってもきっとこのバンドは賛辞と捉えるんだろうなと思うほど確信犯的なサウンドでもある。
いずれにしても最近めずらしいコアでユニークなサウンドであることは間違いない。(橋 雅人)

レコ発ライブが11月27日(日)原宿Blue Jay Way (03-5785-1148 http://www.bj-way.com/ )で予定されている。

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay