Herbie Hancock「Possibilities」Hancock Music(50-51011-0111-2-2)2005 - U.S.A.   
              

Herbie Hancock(p,key),John Mayer(vo,g),Carlos Santana(g),Chiristina Aguilera(vo)
Paul Simon(vo,g),Annie Lenox(vo),Sting(vo),Jonny Lng(vo,g),Joss Stone(vo),
Damien Rice(vo),Lisa Hannigan(vo),Stevie Wonder(harmonica),Raul Midon(vo),
Trey Anasasio(vo,g),
Michael Bearden(key),Willie Weeks(b),Steve Jordan(ds),Angelique Kidjo(vo),
Chester Tompson(organ),Dennis Chambers(ds),Raul Rekow(perc),Karl Perazzo(perc),
Benny Rietvelt(b),Bashiri Johnson(perc),Nathen East(b),Teddy Campbell(ds),
Pino Paladino(b),Cyro Baptista(perc),Jamey Haddad(perc),Gina Gershon(jew's harp),
Steve Lewinson(b),Pete Lewinson(ds),Tony Remy(g),Lionel Loueke(g),John Patitucci(b),
Greg Phillinganes(key),John Robinson(ds),James Harrah(g),Reggie McBride(b),
Tomo(ds),Vyvienne Long(cello),Shane Fitzsimons(b),Jennifer HArtswick(vo)

○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ●歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系   ○ECM系

ハービー・ハンコックの新作は完全なポップス、歌物系の作品です。
ここまで歌中心の作品はというと、1982年の「Lite Me Up」まで遡るのではないでしょうか。
ただ、こちらの新作はボーカルが豪華で1曲ごとにゲストボーカルが代わります。
Sting、ポール・サイモン、ジョン・メイヤー、クリスティーナ・アギレラ・・・ここまでかという名前がそろってます。
サンタナもギターで参加してますし、惜しいのはスティービー・ワンダーがハーモニカだけで歌ってないことくらいでしょうか。
こういった作りはサンタナ「スーパーナチュラル」を彷彿するのですが、意外に曲調は新し目のポップということでもなく、やや落ち着いた感じになっている印象です。

それよりもハービー・ハンコックのピアノでのボーカル・アルバムを聞きたいと思っていた自分にはなかなかアタリの作品でした。
なんと言ってもアコースティック・ピアノでのバッキングの妙は素晴らしい。
今回は参加してませんが、以前にミルトン・ナシメント「Milton's」でのハンコックのボーカル・バッキングの素晴らしさを聴いてから、こういった作品が出ないものかと期待していたのが叶いました。

東京Jazz2005でも披露した曲"Safiatou"は、サンタナのギターがからみ、ハイトーンなボーカルなので、ライブのルエケのボーカルとは全然違ってたのには可笑しくなってしまいました。
ソング・フォー・ユー、ドント・エクスプレインのようなまさに名曲の演奏も素敵ですね。
また、ゲスト陣に目が行ってしまうため、あまり目立たないのですが参加のサポートも滅茶苦茶豪華です。
一回りして聞いたら、次は参加メンバーを目を通しながら聞くのも楽しい感じです。

こういう作品を作ると、またカメレオン的だと批判されてしまがちなハンコックなのですが、これはもう才能なのでしょうか。とても琴線に触れる素敵な作品に思います。

# ハンコックの生ピアノは絶品で、ポップな曲でも映えますねぇ。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay