Rick Derringer「Free Ride」VME(VGDWNF0003) 2005 - Japan  
Rick Derringer

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●スムース系

リック・デリンジャーの名前を聞いてすぐに誰かわかる人はそこそこのアメリカン・ロック通だろうか。70年代にエドガー・ウィンター・グループに参加、その後自己のバンドを率いて「Free Ride」や「Rock'n Roll Hoochie Koo」などのスマッシュ・ヒットを飛ばしたギタリストだ。1974年のソロ・デビュー・アルバム「All American Boy」はなかなかの名盤。

で、何故このリック・デリンジャーの最新作を取り上げるのかというと、このアルバムもろにスムース系なのだ。しかも「Free Ride」や「Rock'n Roll Hoochie Koo」をセルフ・カバーしたうえにスムース系にしてしまっている。
また最近マーカス・ミラーも取り上げていたエドガー・ウィンター・グループの「Frankenstein」もマーカスは原曲のイメージに近いハードなアレンジだったが、こちらは(Smooth Frank)というサブタイトルがついてソフトでちょっとファンキーなスムース系にアレンジされている。

デリンジャーのギターもロック・ギタリストの面影は時折だす、スライドのフレーズくらいで終始ノン・ディストーションの音色で弾いて完全にスムース系になりきっている。

またインスト中心のアルバムなのだが、ヴォーカル・ナンバーも2曲はいっていて、こちらはなぜかイーグルスのようなウェストコーストサウンドになっているのも面白い。

なかなか意表を突かれたアルバムです。日本盤はボーナストラック2曲付。(橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay