渡辺香津美とマンハッタン・ブレイズ「ヴィレッジ・イン・バブルス」コロンビア・ミュージック・エンタテイメント(COCB-53295)1978/2004 - Japan/Reissue  
              

渡辺香津美(g),増尾好秋(g),Mickey Tucker(p),Alex Blake(b),Idris Muhammad(ds),
Ray Manthala(perc),No-bu(perc),Joe Chembers(vibe,cowbell),others

○骨太いストレート系 ●明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系   ○ECM系

本作はもう相当前からCD化が熱望されてきた1枚である。
それが今年の初めにKazumi Boxの1枚としてやっとCD化されたのだが、Boxに含まれるその他作品が手持ちと重複するファンを大いに悩ませただろうことは想像に難くない。(それと値段もはりますしね。)
実は自分がそれで悩んだ・・その結果手持ちのCD,LP含めると全音源が揃っているということで断念。
それが晴れて単独CDとして発売された。喜んで購入したことは言うまでも無い。

「ヴィレッジ・イン・バブルス」は渡辺香津美のディスコグラフィー的に考察した場合、ちょっと系統が他と違うように感じる1枚に思う。
これの前作「ロンサム・キャット」の流れを汲む作品なのだが、強くクロスオーバー/Fusionを意識し、進む方向性のある程度模索を感じる。なかなか良く出来た習作というと言い過ぎであろうが、その後香津美が音楽的にもTOPとしてシーンを先導していくことを考えれば、次のSTEPのための通過点であったという認識でもおかしくないと思う。

反対にこの作品は、渡辺香津美の「明るく、聞きやすく、和む、メロウなFusion」としての集大成、完成形であるという感もある。
以後の香津美作品はダントツに飛躍するのだが、中にはついていけず、この辺りが一番だという声も聞く。
その意見もわかる。以後の作品にはない心地良さを、この作品では非常に感じるからだ。

音楽は綿密にアレンジされ、とても聴きやすい。香津美のギターは、なかなかメロウによくギターが歌っている。
またゲスト増尾好秋のギターも聴き所であり、特に2人のギターはバトルすることなく、心地良いサウンドを聞かせてくれる。
CDで聞いて気づいたのだが、意外にリズムがキビキビしていて心地良い。
LPだとちょっとその辺りの感じ方が違っていた。やはりCD化してよかったですね。

# 本当に心地良い作品です。多くのファンの熱望も納得。無くなる前にGETしませう。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay