宴「宴(うたげ)」VME(VGDBRZ0005)2002-JAPAN  

林正樹(pf) 箭島 裕治(やじま ゆうじ b) 岩瀬立飛(drs、per)
●骨太いストレート系 ●明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
 新譜ではないんですが、最近入手して内容がメチャメチャいいんで紹介したいと思います。 
宴というバンドの存在は知っていましたが、てっきりバリバリの4ビートだと思ってました。「あめつちほしそら」のレビューを読んで、思い込みだと分かり、二つの作品を入手しました。
ピアノトリオ(邦楽)って言えば、PONTA BOX、3×3とあるのですが、このユニットはその二つとは違った路線を持ってます。
先の二つのユニットのイメージは「パワー」という言葉が真っ先に浮かびますが、宴はメルヘンティックで日本的叙情を織り交ぜた未来志向のユニットというイメージを抱かせます。
ドラムの岩瀬立飛は、Nervioで圧倒されていたんですが、この作品では彼のセンスをよく感じます。ピーターアースキンに師事していたという経歴からも分かるように、コンビネイションが目茶かっこよく、リズムにグルーブ感あります。一曲目の「7-Dwarfs」での最初のサビでのハイハットの使い方なんか聴くと、「どうしてこういった発想が出来るんだろう」と思う位の衝撃を感じました。
この曲のサビのメロディも可愛いメロディで頭から離れません。夢の中で出てきたことがあります。

 トリオだからけっしてピアノが目立つというわけではなく、ベースそしてドラムが一体となった音の渦を構成しています。
ベースやドラムが単なるリズム楽器としての枠を超えて、サウンドの大きなパーツを占めている点は凄いです。これは各楽器がバトルをしているという意味ではなく、宴というサウンドがメロディ、ハーモニー、リズムというサウンドを構成する要素が独立したものではなく、融合されて一つのサウンドを織り成しているかのような感覚を味わえます。

 サウンド的にはベノワ+ラテンで可愛いメルヘンティックな世界や、NY系の硬派な路線、叙情的なサウンド、都会的な洗練されたサウンドとまさに宴が行われています。
サウンド作りのセンスというものは、超一流だと思います。
2年前の作品なので、店頭で探すのは困難な場合があります。その時はVMEで通販やってます。



文句なし、脳味噌錯乱級!!!!!!!買いっつ!!!!!!!!(アスワン)

   
Slow       Speedy
Light   Heavy
Mellow   Hard
Lyrical     Cool
Melodious   Out of melody/code
Conservative     Progresseve/Tricky
Ensemble   Interplay

¥2,500  渋谷タワー