渡辺香津美NewElectric Trio「Mo'Bop II」EWE RECORD(EWSA 0100) 2004 - JAPAN  

渡辺香津美(g,syn) Richard Bona(b) Horacio EL Negro Hernandez(drs)
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ○スムース系
 超強力トリオの第二作です。
ソロギター、ホーンセクション入りの大編成、そして初期の頃のトリオ編成と変幻自在というかフットワークが軽いというか、どんなシチュエイションでもこなしてしまうんですが、前作同様のトリオ編成です。
ギターというかフロントの楽器で一番実力を試されるのがトリオ編成ではないでしょうか?
ソロはある程度の冗長性は許されるんですが、トリオとなれば冗長性はなかなか受け入れがたいものがありますね。
でもこの作品はテーマであれソロであれ、そういった冗長性はなく充実した演奏です。
やはり、ベースとドラムスの腕の良さが最小編成のトリオという音の少なさをカバーしているんでしょうね。

 一曲目のバド・パウエルの”Cleopatra!s Dream"にはちょっとびっくりでしたが、スピード感溢れるギタートリオは前作のサウンドそのままです。
ギターも多彩な技を繰り出し、ナチュラル系の音からオーバードライブ系の音と一曲のなかで変化させている場面もあり、シンプルな構成ながら変化をつけ音の厚さを感じることができます。
こってりとした音数の多いサウンドが全盛ですが、こういうシンプルなサウンドはかえって新鮮味あるかもしれません。
ここらへんの味付けは、昔からトリオでの編成が多かった渡辺香津美のスキルというか、聴かせどころをよくわきまえた演奏だと思います。
  
 多彩な音色、多彩な技がこの作品を一言で言い表すとしたらぴったりかもしれませんね。

☆こういうNY系サウンドが増えないとFUSIONは盛り上がれませんね(アスワン)

   
Slow                 Speedy
Light             Heavy
Mellow             Hard
Lyrical               Cool
Melodious               Out of melody/code
Conservative               Progresseve/Tricky
Ensemble                 Interplay
18/9/2004 渋谷タワーレコード