Huong Thanh「Mangustao」Act Music (ACT 9423-2) 2004 - Germany  
Huong Thanh(vocal), Nguyen Le(produce,guitar), Paolo Fresu(tp), Michael Alibo(bass), Dominique Borker(piano), Paul McCandless(English horn), Michel Benita(bass), Hao Nhien(tieu flute), The Barbes Deluxe Strings, Karim Ziad(vocal), Bijan Chemirani(frame drums), Bago(perc) etc

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ワールド系

ベトナム系女性ヴォーカリスト、フン・タンの新譜。前作「Dragon Fly」に続いて、ギタリストのレがプロデュース、アレンジを手掛け無国籍なサウンドが展開されている。

タンの声が醸し出すアジアの個性、レのジャズ・ロックをベースにしながらもアジアを感じさせる独特の色彩感覚、音程感を持ったギター、パオロ・フレスのジャズ正統派とも言えるトランペット、アジア、アフリカ、そしてカリブ海までとんでいくパーカッション・サウンドやサウンド・エフェクト.そしてヨーロッパの伝統までも感じさせるような幅の広い音楽だ。

琴のようなサウンドのちょっと日本をも感じさせるようなイントロから始まる5曲目の「Heave Ho!」は、西インド諸島のパーカッションが刻むリズムをバックにタンのアジア色の強いヴォーカルとアフリカ色の強いコーラス隊の掛け合いで構成されていて、その強烈な対比に思わず惹き込まれてしまう。
前作ではリチャード・ボナを迎えた曲で、同様のアプローチがあったが、このアジアvsアフリカとも言える世界は何とも言えず強烈で病み付きになってしまいそうな魅力がある。

レが続けてきたアジアン・サウンドのアフリカ、ヨーロッパへの融合はより成熟してきたことを感じさるアルバムだ。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay