Four Of A Kind「2」ビクターエンタテインメント(VICJ-61239) 2004 - Japan  
本田雅人(sax)、塩谷哲(pf)青木智仁(b)沼澤尚(ds)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ●JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

フュージョン界の人気プレイヤー4人が組んだグループ、フォー・オブ・ア・カインド。彼らは2002年1月にデビュー作をリリース、その後に行ったブルーノートツアーの模様を収録したライヴ盤が同年8月に出しています。このアルバムはスタジオ盤2枚目にしてグループにすると3枚目の作品にあたるわけです。  

1st作に較べて、グループとしての個性やアイデンティティが明確になり、こなれた印象。ジャジーな編成にポップなメロディとリズム、そして展開はジャジーに、というわけです。楽曲がどれもよくできていて、メンバーがソロ作で見せる世界とはまた違った、このグループならではの魅力を感じます。ブルーノートツアーの25公演を通じて、4人の間に何か化学変化のようなものが起きて、そのあとに新しく曲をつくったから、こんなアルバムができたのでしょう。  

たとえば本田雅人が書き下ろした2曲目の「ドバイ」のメジャーともマイナーともつかない不思議なメロディ。4曲目の「ボレロ」は、4人のアコースティック楽器で演奏しているとは思えないほどシンフォニックで、複雑ながら心地よいリズムが印象に残ります。5曲目「アップワード・モビリティ」は、はね系8ビート。こういうグルーヴをギターレスのカルテットで、シンセを入れないでやるということに面白さがあるのかも。音符の動きに派手なところもありますが、音色が限られていることもあって華やかになりすぎず、洗練された感じが保たれています。  

7曲目のスティービー・ワンダーのカバー「サマー・ソフト」では、冒頭で青木智仁のベースがメロディを弾いていますが、これが絶品! ため息が出ました。また、塩谷哲が伴奏に徹している箇所が多く、これが非常に多彩で聴きごたえがあります。 (山本美芽)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay