Various Artists「Saturday Night Live 25 Years of Music」NBC Studio Inc(VIM7479D-8483D) 2003 - U.S.A.  
Various Artists

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ●ロック系        ●ポップス系

アメリカの土曜の深夜の人気コメディー番組サタデー・ナイト・ライブに1975年から2000年までの25年間に出演したミュージシャンの番組でのライブを5枚のDVDに収めたボックスセットである。

出演ミュージシャンはビリー・ジョエルに始まり、ポール・マッカートニー、ジェームス・ブラウン、ミック・ジャガー、クィーン、マドンナ、マライア・キャリー、U2、ニルバーナなどポップス系の豪華の顔ぶれが並んでいる。また演奏の間に番組で放映されたエディー・マーフィーやジョン・ベルーシらの音楽に関連したネタのコメディーが挿入されている。エディー・マーフィーのジェームス・ブラウンのパロディーなどはなかなか笑える。

この番組のバック・バンドはサタデー・ナイト・ライブ・バンドとしてフュージョン系のアルバムもリリースしているが、わずかではあるが、フュージョン的な楽しみ方もできるDVDなので紹介してみよう。

何と言ってもフュージョン的観点からの目玉はジョー・コッカーとジョン・ベルーシのデュオのバックを勤めるスタッフだ。
ホーンセクションが入った編成だがスタッフのオリジナルメンバーは全員揃っているようだ。何と行っても泣かせるのはコッカーとベルーシも含めてメンバー全員スタッフのロゴ入りTシャツを着ていることだ。フロントのエリック・ゲイル、コーネル・デュプリーはたっぷり映っているし、スティーブ・ガッドのアップも一瞬だがある。動くエリック・ゲイルの映像は結構貴重だろう。ヴォーカルに絡んでくるエリック・ゲイルのギターは1曲を通してたっぷり楽しむことができる。リチャード・ティーはほとんど映っていないが、ピアノの音は間違いなくティーだと確認できる。
この曲ではベルーシはジョー・コッカーの物まねをして歌っているのだが、本物を横にしてもベルーシの歌唱力は大したもので、パロディーに笑いながらも感心させられる。

またリチャード・ティーは姿こそ映らないものの、ポール・サイモンが七面鳥の着ぐるみをきて「Still Crazy After All These Years 」を歌う場面のフェンダー・ローズの音はティーだと思われる。

アンソニー・ジャクソンの姿もランディー・ニューマンのバックで確認することができる。ちょっと自信がないが、このバンドのギタリストはスティーブ・カーンではないかと思う。

このDVDは日本盤は12/3発売予定なのだが、筆者はリージョン1対応プレイヤーを所有しているので一足早くアメリカ盤を入手したのだが、このアメリカ盤、筆者宅のプレイヤーではリージョン2モードでも再生されるのでひょっとしたら(保証の限りではありませんが)リージョンフリーかもしれない。パッケージにはリージョン表記はない。
アマゾンでの価格は日本盤は19000円となかなか高価だが、アメリカ盤はその1/3強で売られているので、英語のコメディーに訳がないのさえ気にならなければアメリカ盤がかなりお買い得である。(というか日本盤が高すぎるのか) (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay