Chick Corea「Rendezvous in New York」Stretch/Universal(UCGU-7008/9) 2003 - Japan(SACD Hybrid盤)   
Chick Corea(piano), Bobby McFerrin(vocal), Miroslav Vitous(bass), Roy Haynes(drums), Christian McBride(bass), Joshua Redman(sax), Terence Blanchard(tp), Gary Burton(vibe), John Patitucci(bass), Dave Weckl(drums), Gonzalo Rubalcaba(piano), Avishai Cohen(bass), Jeff Ballard(drums), Eddie Gomez(bass), Michael Brecker(sax), Steve Gadd(drums), Steve Wilson(sax), Steve Davis(tb), Tim Garland(sax), Chaka Khan(vocal)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○ビック・バンド

ああ、コリア師も既に40年も活動しているんだ〜 もうお孫さんもいるのに いつも前進あるのみ!って感じで凄いよなあ。 
ずっと私のアイドルでもあるコリア師の Rendezvous in New Yorkと名づけられた 芸歴40周年記念ライブアルバムは、2001年12月にニューヨークのブルーノートで連日 繰り広げられた、彼の音楽史の集大成(大袈裟か)とも言える内容です。
CDには、40周年云々と書いてありますが、当初のこの企画は60歳バースデイ コラボレーションとの事でした。

今回コリア師はピアノ中心のバンドで演奏しており、ザ・トリオ、アコースティックバンド、ニュートリオ、バド・パウエルバンド、スリー クアルテット、そして、ルバルカバ、マクファーリン、ゲイリー・バートンとのデュオ。

みな、メンバーは録音を始め一緒のツアーもこなしている人たちですので、心地よい緊張感を伴った素晴らしい演奏です。

マクファーリンとのデュオは、既に1枚のライブアルバムが発売されていますが、今回の演奏は、それを凌ぐ凄い出来で、なんと表現したらよいのかなあ。
CDからは、にこやかな雰囲気を感じるのですが演奏は真剣でいて、二人ともそれを楽しんでいる感じが伝わってきます。

ロイ・へインズ、ミロスラフ・ヴィトウスとのトリオも原盤にも負けない若々しい演奏で、感動させます。私的にはこのトリオが好きなのであと1曲 例えばLOOPとか聞きたかったなあ。

ニュートリオも、今のコリア師の考えている音楽が直接感じられる音楽ですね。
特にアヴィシャイ・コーヘンとの関り方が、今までのベーシスト以上に濃いなあって感じますね。

特筆すべきは、スリー・クァルテットの演奏です。
静謐なピアノソロから始まるのですが、その時点でもうゾクゾクしてしまい、ブレッカーが出てきたところで、もう昇天です。やっぱりこのバンドでまた1枚作って欲しいですよね。

このアルバムは、RTFやエレクトリックバンドしか、知らないファンにも是非聞いて欲しいものです。
私的には、9夜分 全部で9枚のCDで聞きたかったなあ。と。そしてそれを期待しております。

蛇足ですが、60歳バースデイなのでジャケットが還暦の色の赤なのでしょうか? (笑)(ちっく)

2001年12月にニューヨークのブルーノートで3週間に渡って行われたチック・コリアのデビュー40周年記念ライブのハイライトを2枚組に収めたライブ盤です。

CDのオープニングはヴォーカルのボビー・マクファーリンの口パーカッションのイントロで始まる「Armando's Rumba」です。(Armandoというのはチックの本名だそうです)それにしてもいつ聴いてもボビー・マクファーリンの音域の広さ、多彩な声の使い方には驚かされます。3曲目にはお馴染みの「Spain」も演奏しています。

Disk1のハイライトは5曲目に収録されているバド・パウエル・トリビュートバンドによる15分にも及ぶ熱演で、チックの熱く入り込んだソロを存分に楽しむことができます。

その他にもDisk 1にはチックの1968年に録音されたソロ・デビュー・アルバム「Now He Sings, Now He Sobs」の再演となるミロスラフ・ビトウズ、ロイ・へインズとのトリオとバイブのゲイリー・バートンとのデュオによる「Crystal Silence」の再演が収められています。

Disk2にはDisk1の最後の曲からまたがってアコバンことパティトッチ、ウェックルとのトリオ、アコースティック・バンドの演奏が収められています。Disc2の1曲目にあたる「枯葉」の演奏は秀逸です。

またDisk2のハイライトはマイケル・ブレッカー、スティーブ・ガッド、エディ・ゴメスとのThree Quartetの再演でしょう。こちらでは11分にも及ぶ熱演が繰り広げられていて、ブレッカーのソロも快調です。

Disk2の最後には日本盤ボーナストラックとしてゲストにチャカ・カーンのヴォーカルを向かえたニュー・トリオの演奏も収録されています。

CD2枚を通してチックのアコースティックな演奏の歴史を追うような内容で2枚に収めるきるにはちょっと盛り沢山すぎるのではとも思いますが、これを聞いてから気に入ったバンドの昔のCDを聞いてみるというのもよいかもしれません。(私はこれのせいで「Now He Sings Now He Sobs」のリマスター盤を買ってしまいました。)

あとはRTFやCCEBをフィーチャーしたエレクトリック盤も聞いてみたいものです。(詳しい収録曲、クレジットについてはこちらの記事を参照ください。) (橋 雅人)

Blue Note NY December 2001 Line Up

Week #2:

Dec 4th* - 5th:
Chick Corea & Bobby McFerrin Duet
Chick Corea (piano)
Bobby McFerrin (voice)

Dec 6th - 7th:
"Now He Sings; Now He Sobs" Trio
Chick Corea (piano)
Roy Haynes (drums)
Miroslav Vitous (bass)

Dec 8th -9th
Bud Powell Band
Chick Corea (piano)
Roy Haynes (drums)
Christian McBride (bass)
Joshua Redman (saxophone)
Terence Blanchard (trumpet)

Week #2:

Dec 11th - 12th:
Chick & Gary Burton Duet
Chick Corea (piano)
Gary Burton (vibes)

Dec 13th - 14th:
Akoustic Band
Chick Corea (piano)
John Patitucci (bass)
Dave Weckl (drums)

Dec 15th - 16th
Origin
Chick Corea (piano)
Avishai Cohen (bass)
Jeff Ballard (drums)
Steve Wilson (alto saxophone)
Steve Davis (trombone)
Tim Garland (tenor saxophone)

Week #3:

Dec 18th - 19th
Chick Corea & Gonzalo Rubalcaba Duet
Chick Corea (piano)
Gonzalo Rubalcaba (piano)

Dec 20th - 21st:
The New Trio
Chick Corea (piano)
Avishai Cohen (bass)
Jeff Ballard (drums)

Dec 22nd - 23rd:
Three Quartets Band
Chick Corea (piano)
Michael Brecker (tenor saxophone)
Steve Gadd (drums)
Eddie Gomez (bass)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay