Prism「Prism」Universal-J(UPGH-1002) 1977/2003(reissue) - Japan    Buy CD  
和田アキラ(G),森園勝敏(G),渡辺建(B),伊藤幸毅(K),久米大作(K),鈴木リカ (D) etc

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

プリズムが1977年にリリースした衝撃のデビュー・アルバムの再発です。速報でもお伝えしたようにDSDリマスタリングされて通常のCDとSACDとのハイブリッド盤としてリリースされます。またSACDは通常のステレオ2チャンネルと、5.1マルチチャンネルの2種類が併せて1枚のディスクに収録されています。(ややこしい書き方ですが、CD/2chSACD/5.1chSACDの3種類のフォーマットが1枚のディスクに入っているということです。)

1曲目の「Morning Light」から始まり、「Love Me」で終わる前半、すなわちLPのときにA面に収録されていた曲は今でいえばスムース系とでもいえるような雰囲気があります。「Morning Light」の爽やかさ、「Cycling」の疾走感、「Love Me」の究極の泣きのギターと名曲揃いです。

B面のハードサイドに移ると一転してその後プリズムの代名詞のようにもなるテクニカルでハードな曲が続きます。和田アキラはこのアルバム発表時はまだ20歳そこそこだったはずですが、凄いですね。渡辺健のフレットレス・ベースも唸ってます。

今までの7曲に加えて今回の再発盤にはボーナストラックが3曲入っています。1曲は「Out Of Blue」という「Love Me」のシングル盤のB面に収録されていた曲で、R&B色のあるプリズムとしてはちょっと異色な曲です。それにしても当時はシングルまででていたのですよね。

そして「Tornado」と「Love Me」のデモ・バージョンが入っています。デモといってもしっかりとした演奏でデモだなと感じさせるのは「Love Me」のイントロの入り方とエンディングが尻切れで突然終わってしまうことくらいです。その「Love Me」はヴォーカルなしになっていてこれはこれでよいですね。

77年当時は衝撃的だったサウンドですが、今の耳で聞いてもその輝きを失っていないアルバムです。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay