Blood, Sweat & Tears 「More Than Ever」Wounded Bird(WOU-4233) 1976/2003 reissue - U.S.A.   
Blood, Sweat & Tears : David Clayton Thomas(vocal), Bobby Colomby(dr), Mike Stern(g), Don Alias(perc), Larry Willis(kb), Danny Trifan(bass), Tony Klatka(tp), Forrest Buchtell(tp), Dave Bargeron(tb,tuba), Bill Tillman(t.sax,flute)
Guest : Bob James(produce, arrange, Kb), Steve Khan(g), Richard Tee(kb), Eric Gale(g), Hugh McCracken(g), Eric Weissberg(banjo,pf), Jon Faddis(tp), Arnie Lawrence(a.sax), Gary King(bass), Marvin Stamm(tp), Dave Taylor(tb), Sid Weinberg(oboe), David Friedman(vibe, marimba), Patti Austin(v), Vivian Cherry(v), Frank Floyd(v) etc.

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ●R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●ブラスロック系

BS&Tと言えばブラスロックの雄で60年代末に発表されたデビューアルバム「子供は人類の父である」ヒット曲となった「Spinning Wheel」を含む2枚目はロック史上に残るアルバムとして有名だが、この「More Than Ever」はそのBS&Tが76年にリリースした7枚目のスタジオアルバムの初CD化である。

全曲のプロデュース、アレンジをボブ・ジェームスが担当しており、初期のパワフルなブラスロックとは少々イメージの違うサウンドが展開されている。
もっとも特徴的なのは、ゴスペルの要素が大きく取り入れられていることだろう。
参加ミュージシャンの曲ごとのクレジットはないのだが、ゴスペル色の強いパティー・オースティン作曲の「Sweet Sadie The Savior」、「Saved by The Grace of Your Love」では一聴してすぐにわかるエリック・ゲイルのギターとリチャード・ティーのピアノの個性的なサウンドが大きな役割を果たしていて、スタッフのヴォーカル入りのナンバーを連想させるようなサウンドになっている。
ホーンアレンジも初期のようにパワフル一辺倒ではなく、ボブ・ジェームスのテイストを感じさせるメロー系のアレンジも聞くことがでいる。

また当時若干23歳のマイク・スターンがバンドの正式メンバーとして加わっているが、おそらくマイク・スターンのプロとしての最初期のレコーディングだろう。7曲目「Heavy Blue」にはマイクと思われるギターソロもフィーチャーされているが、正直なところ凡庸なブルースロック系のソロで、マイルスバンド加入以降のマイクを感じさせるものはない。

BS&Tのオリジナルメンバーとしてはランディー・ブレッカーも参加しており、このアルバムと同じ76年にはスタッフの1枚目がリリースされているのだが、フュージョン創世記にどのようにサウンドが形作られていったかをうかがい知ることができる貴重な1枚のアルバムだと思う。(橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progressive/Tricky
Ensemble                     Interplay