Miles Davis「Complete Jack Johnson Sessions」Columbia(86359 87378〜70,75)2003 - U.S.A.   
              

Miles Davis(tp),John McLaughlin(g),Sonny Sharrock(g),
Wayne Shorter(sax),Steve Grossman(sax),Bennie Maupin(cl),
Herbie Hancock(org,el-p),Keith Jarrett(el-p),Chick Corea(org,el-p),
Jack DeJohnette(ds),Billy Cobham(ds),Lenny White(ds),
Dave Holland(b),Michael Henderson(b),Ron Carter(b),Gene Perla(b),
Airto Moreira(perc),Hermeto Pascoal(Vo, Whistle),

●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ●ロック系   ○ECM系

Miles Davisの1970年代リリース「Jack Johnson」に関する5枚組セッション集。
ただし、Jack Johnsonに関連するのはCD2枚程度で、別アルバム収録曲の別セッションや未発表曲集になっている。
このセッション近辺の音源を編集によってリリースされていることが多く、このBoxに収録されたものもそれらの未編集の音源が多い。
そのため音楽として聞くにはやや未完全な感じで、マニアや研究者向けのメイキング物のという雰囲気である。


このBoxでは得にジョン・マクラフリンの活躍が非常によく目立つ。
当時のマイルスはいかにマクラフリンをフィーチャーし、それがRockに近づけるのに有効だったかを物語っている気がする。
そういう意味ではマイルスのキャリアのなかで、Funkといった意味とは別に最もRockに接近したのがこのセッションだったと思う。
本作で聴けるマクラフリンの活躍というとRight Off(「Jack Johnson」収録)でのギターワークはもちろん、Duran(「Direction」収録)の別テイクや、Go Ahead John(「Big Fun」収録)の編集前のテイク、そして未発表曲でのプレイなど聴きどころが多い。

それ以外にも聴き所は多く、キース・ジャレットのカットされるにはあまりにも美しいソロのイントロのKonda(「Direction」収録)なんて、元はこうだったのかと驚きである。
また、ブラジルの鬼才エルメート・パスコアールも「Live Evil」で少しだけ聴けたのが、もともとどういうセッションだったかを聞けるのも興味深い。(それもキース、チック、ハンコックのトリプル・キーボード!!)

そしてやはりマイルス。この時期のマイルスは非常にキレがある。
それがバラードでもパンチがあり、Right Offの途中に挿入されるソロなんかも編集前テイクで聞くと逆に叙情的に聞こえる。

そういうことで聴き所は満載なのではあるが、やはり音楽的には未完全。
あくまでそこまで聞きたいファン向けBoxなのだなぁという感じである。

# マイルスの好きな時期だけになかなか興味深い音源集ですね。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay