NANIWA EXP「life of music」Aura Level(AURA-1001) 2003 - Japan

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系  　      ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系（□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系）           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他

ナニワエキスプレスの18年振りのニューアルバムが届いた。
１曲目からファンキーなギターのカッティングで始まるヴォーカル入りの曲。しかもチャカ･カーンが歌っていたルーファスのカバーだ。原曲よりもヘヴィーなノリに仕上がっている。昔のナニワのイメージを持って聞いてしまうと意表を突かれるが、これがカッコいいのだ。岩見和彦って私の中ではロックなイメージなギタリストだったが、ここでのグルーブ感溢れる切れ味鋭いカッティングは強烈だ。

１曲目の｢You Got The Love｣を始め、３曲目ではラップが入っていたりとアルバムの前半はファンキーでグルーヴィーな曲がならんでいる。清水興はヒューマンソウルや最近のKANKAWA122などの活動からこの手のノリを得意とするのは想像できたが、どちらかというと重めのノリという印象のあった東原力哉が、ここでは清水の繰り出すグルーヴにルーズ目に絡んでいって、微妙なうねりのあるノリを作り出しているのが、何とも気持ちよい。 ラテン系のリズムの曲でもこのリズムの気持ちよさは同様だ。
後半にはモロにプログレな曲（というか完全にピンクフロイドしてます）がでてきて、これまた驚かされてしまう。

全体で７０分をこえる力作になっているが、再結成アルバムというよりも各メンバーがナニワ解散後１８年間にわたって蓄積したことをベースに現在の視点にたって再スタートを切っているようなアルバムだ。各曲についてのコメントをメンバーからもらっているので下記します。(courtesy of www.naniwaexp.com) （橋 雅人）

01.You Got the Love
mimiちゃんが今回のアルバムに参加してくれる事が決まった時に彼女の方からこの曲の提案がありました。想えばスリーチアーズの頃から唄っていた彼女の十八番の曲です。同窓会のように大いに盛り上がったモンスター・トラックは、大阪に持ち帰ってKG-KのDOPEなこすりが加えられました。名曲は世代を超えて楽しんで欲しいものです。(KO)

02.Soldier Pleasure
80年代のナニワに、ありそうで、なかった楽曲。やりたかったけど実現できなかったという方が正しいかも。青柳が作曲した時点でアタマの中で描いていた世界は、かなりライトなものでしたが、実際にレコーディング中に試行錯誤しているときに、「こんなんどうや」と言って力哉氏が一瞬叩いてくれた、このワイルドなパターンにひらめきを感じ、それに従って方向性を修正、このような非常にパワフルなトラックに仕上げることができました。リアルに録ってくれた、エンジニアのナベちゃんにも感謝！ (MAKOTO)

03.One Damn Groove
とにかくLIVEで2STEPをやりたかったんです。リキの持っているスピードを世に問うには最高の方法だと思ったからです。瘋癲(FUTEN)のレコーディングの合間を縫ってB.BANDJにも参加してもらいました。これだけCOOLにスピード・アップしてくれるRHYMEを生み出すのはやっぱり彼しかいないと再認識した次第です。(KO)

04.My Loversoul
時代に逆行したような、70's風のBluesy Jam-Tune。自分の中にあるNew YorkのDown TownをイメージしたHipなナンバー。軽快な16ビートに、スキャット入りのギターソロが自然に出てしまった！どうか、乗り乗りでLet's Groove！ (KAZUHIKO)

05.Day Dreaming
俺が17,8歳の頃に仕事してた時から一度はやりたいと思ってた曲です。今回、他ならぬmimiちゃんをお迎えすると言う事なんで、この曲をやるには絶好の機会だと思って唄ってもらいました。まあこの曲をこれだけ唄える人は他にはおりません！(RIKIYA)

06.The Ground Level
新生NANIWAで一番トライしたかった事がDRUM'N'BASSの要素を取り入れたアプローチでした。今回はまだ小手調べ程度の段階ですが充分な手応えを感じています。まだまだ発展できる可能性が数多く秘められているのです。今から次のアルバムが楽しみで仕方がありません。(KO)

07.JAZZALKA
新しいNANIWA EXPとしてトライしていきたいことは、山ほどあり、この曲はその手始めみたいなもんです。全員で何じゃかんじゃと音で会話するのが、このバンドのウリではありますが、この曲は、その「会話」をベースに、いろいろと遊んでみました。(MAKOTO)

08.Cerveza, por favor
ケンちゃんが作ったラテン・ナンバーです。タイトルを覚えとくと、スペイン語圏へ行った時に便利だよ！ナニワのメンバーはみんなラテンが大好きで、今回は本格的サルサに挑戦しました！みなさん、ライブでは踊って下さい！メンバーも踊ってます！(KENJI)

09.AURORA
凛とした、北欧あたりの夜空に美しく、儚く、煌めくオーロラを彷佛させるナンバー。まだまだ自然界には人間の力や考えの及ばない現象があると言う事を、音楽でなら！と。独特の空気感をクリアトーンのフルアコギターとライドシンバルで表現してみました。(KAZUHIKO)

10.Epilogue
失恋、挫折、後悔など、人生には様々な苦い経験がつき纏います。でも、いつの間にか時間と共に忘れよう、 立ち直ろうとして、一つの事柄に終止符を打ち、先に進んで行くのでは？
エピローグとは、演劇や舞台での終焉、さしずめ音楽ならCODA(最終楽章)の事です。この曲を聴いて、あの頃の事を涙しながら、思い出すのも良いでしょう。そして、リセット！その事があったから今の自分が在るのだと。(KAZUHIKO)

11.DOKOZO
おやおや？と思われるかもしれないけど、ナニワって実は結構プログレなんだナ。合宿レコーディングで随分お世話になった「チキンジョージ・サザン・アワジ」のオーナー藤川氏が大のピンク・フロイド・ファン。ってことで、この曲は藤川氏に捧げたいと思います。(KENJI)

12.Friends
ケンちゃんのバラード・ナンバー。レコーディングに向かって新曲を用意する時に、再結成に思いを寄せながら「ナニワのメンバーってみんな仲間だけど、それ以上にかけがえのない友達だよなぁ」と、そんな暖かい気持ちに満たされていたときに浮んだ曲。(KENJI)

Slow												Speedy
Light												Heavy
Mellow												Hard
Lyrical												Cool
Melodious												Out of melody/code
Conservative												Progressive/Tricky
Ensemble												Interplay