○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ●骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系 ●クロスオーバー系 売れっ子ベーシスト,青木智仁のセレクションによるCTI/KUDUレーベルのコンピレーション盤です。CTI/KUDUはプロデューサー、クリード・テイラーが1967年に設立し、70年代に全盛期だった初期のクロスオーバー、フュージョンサウンドを形成したレーベルだ。初期のイージーリスニングジャズ風のものから比較的ストレートなジャズにファンクの味付けをしたようなもの、今のスムースジャズに繋がるようなサウンドまでかなりの数のアルバムがあり、なかなかどのアルバムから聞いたらよいのかわからない上に入手困難なアルバムも多いのだが、このアルバムはCTI/KUDUのおいしいところをしっかりと押さえながらも1枚のアルバムとして通して聞けるように作ってあるのが、なかなかよい。 1曲目のジョーベックのインストと、2曲目のエスター・フィリップスのヴォーカル・ナンバー、バックで演奏しているのは実はサックスのデビッド・サンボーン、ベースのウィル・リー、キーボードの今は亡きドン・グローニック、ドラムスのクリス・パーカーとほとんどそのまま同じという2曲を並べているのが心憎い。ちなみにCTI/KUDUではないが、この2曲と同じ1975年のサンボーンのデビューアルバム「Takin' Off」でも全く同じメンバーが顔を揃えている。 青木智仁というと割と派手なベースというイメージがあるのですが、エスター・フィリップスの他にもパティ・オースティンなどのヴォーカル曲も取り混ぜて全体にシンプルで力強いノリ重視という選曲になっています。(勿論CTIの全盛期にはスラップは主流じゃなかったのですが) 私、個人的にはCTI物って一時古臭さを感じて遠ざかっていたのですが、最近、聞きなおしてみたら妙に新鮮に感じて結構持っていなかったアルバムを捜して買ってきては聞いています。
(橋 雅人)
|