Wayne Shorter(ts,ss),Danilo Perez(p),Brad Meldah(p), John Patitucci(b),Brian Blade(ds),Terry Lyne Carrington(ds), Alex Axuna(perc),Others ○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系 ○ECM系 Wayne ShorterのアコースティックJazz回帰第2作。 前回はカルテットによるLIVEだったが今回はスタジオ録音で、前述のカルテットに加えてブラス等の大編成が加わる演奏など、音楽も幅広い。 ブラッド・メルドー(p)の参加は気になるところで、彼のピアノは存在感を示し、特にバッキングに回った時が絶妙。 まるでハービー・ハンコックのコード・バッキングを彷彿する。そして何よりコードが分厚い。 ただ、このアルバムではメルドーよりも、現バンドのピアニストのデニーロ・ペレスがそれ以上に素晴らしい。 特にピアノの美しさはこのアルバムではペレスが格段に素晴らしく、ペレスがこんなにも美しい旋律を奏でるピアニストとは予想外だった。 それとブラスの加わった大編成だが、これまでのショーターのリーダー作ではなかったものである。 しかし、ショーターは過去にフレディ・ハバート「Body & Soul」という大編成アルバムで、アレンジャーとして参加している。 なので、これまではあまり例がなかったが、実はショーターにはこちらの才能も温存されていたのであろう。 独特のハーモニーがなんとも雰囲気があり、こういうアレンジもなかなかいける。 ある曲ではあえてチェロをメインにするなど、Jazzの範囲にとどまらない、斬新なアイデアを感じる。 全体的に聞きやすいとは言えないのだが、聞き応え十分で、ショーターの不思議な世界といった趣がある。 またショーターのSaxもなかなか吹いている。テナーSaxの出番が多く、その分Jazzな雰囲気なのであろう。 ただ、変幻自在なソプラノSaxの方がよりショーターらしいと感じるのではあるが・・。 ちょっと聞いた雰囲気はBlueNote時代に戻ったのかな?と考えたが、聞き進めると単なるJazzとも違う、これまでには無い音楽を作ってるなぁと感心してしまう。 # ショーターの世界は独特ですねぇ。(TKO)
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