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            |  Nervio「Alma」VEGA MUSIC ENTERTAINMENT INC.(VGDBRZ0006)2003-JAPAN  |   新澤健一郎(key) 水野正敏(b) 音川英二(sax) 岩瀬立飛(drs) ヤヒロトモヒロ(per) 
        
          2003.2.5に六本木ピットインでこのアルバムのライブを聴いてきました。
            | ●骨太いストレート系 | ○明るく爽やか系 | ○骨太系と爽やか系の中間 |  
            | ○R&B系 | ○ブラック系 | ○歌物・NAC/AOR 系 |  
            | ○ラテン系 | (□ブラジル系 | □サルサ系 | □カリプソ系) |  
            | ○ユーロ系 | ○JAZZ系 | ○JAZZとFUSIONの中間系 |  
            | ○ブルース系 | ○ロック系 |  |  その時の印象は、本格的な骨太いFusionサウンドに光が見え、また新たな邦楽Fusionサウンドの可能性というものに期待が持つことができました。
 一日も早い2ndアルバムの登場を首を長くし待ってましたがついに登場しました。
 では、待望のNervio(ネルビオ)の新作`Alma`をご紹介します。
 
 ■1: 路地裏の七面鳥
 ネイティブサンの演奏を思い出させるような、広大なサバンナをイメージさせるナンバーです。ソプラノサックスが地平線を形作り、ベース、キーボード、ドラム、パーカッションはその広大なサバンナに息づく動物や人間の生命感を現しているようです。
 一つ一つの楽器が大地を含む生命体を構成し、見事な楽器のバランスで演奏しています。スタジオ録音でありながらライブ演奏のような緊迫感が堪りません。
 
 ■2: Quark Dance
 妖しげな雰囲気のベースのリフとその周りを跳ね回るようなピアノから始まり、一見すると自由奔放でバラバラになりそうなアンサンブルが崩れず一つにまとまり、琴線上でお互いがギリギリまでしのぎを削っているような雰囲気の曲です。「危険ですから絶対に素人バンドは真似をしないで下さい」というような高度の演奏が聴ける曲です。
 
 ■3: Magnet
 イントロのピアノのポップなメロディとテーマとソロのアバンギャルドな雰囲気がアンバンランスでそれが面白い曲です。
 不思議な感じで何でもありという感じでそこが渾然としていて溶け込んでいるとこに魅力を感じます。
 
 ■4: 鼓動
 このアルバム唯一(?)のホッとさせる緩やかな流れのバラードタイプ。
 鬱蒼としたジャングルの中を歩いていたら、泉とか滝の水の流れを見ているようなきれいな曲です。生ピとサックスの調べは美しいです。
 
 ■5: Oivren
 ヤヒロ氏と岩瀬氏の二人がパーカッションを叩き、バックにアフリカの自然をイメージさせるメロディーが流れます。
 朝もやの中に雄大な自然が序所に姿を現すようなイマジネーションかきたてる曲です。
 ボイスと語りが入ると映画のイントロをイメージさせます。
 ■6: Out of This Mind
 妖しげな雰囲気のイントロからスタッカート系のリズムが入り、自由に飛び回る鳥のようなテナーが続きます。
 このスタッカートのリズムは一瞬でも気を抜くとバラバラに分解してしまいそうな雰囲気ですが、超一流のミュージシャンだけあって完璧にまとめてます。
 
 ■7: Mahout
 神経質なメロディーに絡む重厚なベースのメロディの対比はかっこいいですねぇ。
 両方のスピーカーからそれぞれに出るパーカッションとハイハットのリズムは深い淵の中に誘うような麻薬のような感じです。
 
 ■8: Diversified Oneness
 疲れた都会の夜をイメージするようなテナーとハーモニクスのベースが印象的な曲。
 街灯しかついていないビルの合間で湯気がでているマンホールのイメージさせます。
 
 ■9: GO-GO
 シンセが宙を飛び8ビート系のダンサンブルナ雰囲気はNervioの新しいイメージの曲です。
 なんか懐かしい音色のシンセはかえって新鮮に聴こえます。
 
 と、収録曲の感想を述べましたが、感想というよりは曲を聴いて感じたイメージになってしまいました。
 それだけ、彼らのサウンドというのは視覚的なイマジネーションに溢れる音なんですねぇ。
 Fusionサウンドでありますが、これまでの枠組みを超えたサウンドが彼らのサウンドと特徴でしょう。
 WRが原点というのは彼らのバンドの出発点であり、WR風のサウンドと例えるのがまだ彼らを知らない人にとってはイメージしやすいんですが、前作と比べより彼ら自信のオリジナリティが強く出たサウンドだと思います。
 一つ一つの楽器の存在が必然性があるサウンドで、純粋に音楽を追求していったらこんなサウンドにたどり着いてしまった、というようなミュージシャンの高度なスキルを感じる作品だと思います。
 イマジネーション、アイディア、演奏能力、音楽にかけるモチベーション等、現在日本ではトップクラスに位置するサウンドではないでしょうか。
 NY系のサウンドでは久々に現れた超大型の次世代のFusionを方向付けるユニットだと思います。
 
 ☆脳味噌錯乱級!!!!!買いっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(アスワン)
 
 
|  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  
| Slow |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Speedy |  
| Light |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Heavy |  
| Mellow |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Hard |  
| Lyrical |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Cool |  
| Melodious |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Out of melody/code |  
| Conservative |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Progresseve/Tricky |  
| Ensemble |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  | Interplay |  |