Kenny G「Paradise 」ARISTA (07822-14738-2)2002 - U.S.A.   

Kenny G(ss,ts) Walter Afanasieff(key) Heitor Pereum(g) Mickael Landau(g) Chante Moore(vo) etc.
○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ●ケニーG系

 言うまでもなく現代のスムース系の大ブームに火をつけた一人であり、その中心人物の一人が彼です。
今では、FUSIONのコーナーだけでなくロック/ポップスのコーナーにまで彼の作品が並べられています。
Jeff Lorber Fusion時代から聴いていますので、上手く時流にのったなぁ〜と常々思っています。

 さて、本作ですがテナーは一曲のみで他はソプラノだけで、親しみやすい分かり易いサウンドで美しいメロディを吹くというスムース系の定番ともいうサウンドです。
Fusion系のサウンドを普段聴かない人でも十分に受け入れられるサウンドで、特に切ない感じのメロディーは日本人向きのサウンドかもしれません。
前作で見られたような、ルイ・アームストロングの古いトラックにオーバーダビングしてサックスを重ねるという飛び道具は今回は無しで、ストレートに叙情的なサックスを吹いています。
甘く美しいサウンドはいつもの彼であり、スムース系を代表するようなお手本のサウンドでしょうね。

 一通り聴いてみた感想は、スムース系が好きな人が好きな人、ケニーGが好きな人には、彼らを裏切らない作品でありサウンドだと思います。
でも20年彼を聴いていると、88年の「シルエット」がサウンドとしてはピークであったように思え、その後の大活躍とは裏腹にサウンド自体は躍動感が薄れてきたように思えます。
「Live」で聴かせてくれた多弁なサックスも影を潜め、ポップになっていって彼自信本当にこういうサウンドを作りたかったのかなぁ〜と考えます。

 まぁ耳が違えば聞こえ方も違いますし、ミュージシャンの意図は考えたって分からないので、あれこれ言ってもしょうがないですね。
いずれにせよ、彼の美しいソプラノサウンドと叙情的なサウンドを求めている人はきっと気に入るサウンドでしょう。


☆デートの車中にぴったりでしょうねぇ、、、、 (アスワン)

   
Slow       Speedy
Light     Heavy
Mellow   Hard
Lyrical     Cool
Melodious     Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble Interplay

\1,980 9/15/2002 新宿ユニオンディスク