Brad Mehldah「Largo」Warner Bros.(9362-48114-2)2002 - U.S.A.   
             
 Brad Mehldah (p,vib),Larry Grenadier(b),Derel"Oles"Oleszkiwicz(b),
 Jorge Rossy(ds),Matt Chambertain(ds),Jim Keltner(ds),Victor Indrizzo(ds),
 Steve Kjara(f),David Shostac(fl),Jon Clarke(oboe),Earle Dumler(oboe), 
 Gary Gray(cl)mEmile Bemstein(cl),Peter Mandel(bassoons),Ros Corrigan(bassoons),
 Phllip Yao(french horn),Daniel Kelly(french horn) ,William Reichenbach(tb),
 George B.Thatcher(b-tb),Kenneth Kugler(b-tb)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか 系の中間  
  ○R&B         & nbsp;       ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系         
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系         □カリプソ系)          & nbsp; 
  ○ユーロ系         & nbsp;  ●JAZZ系          ○JAZZと FUSIONの中間系    
  ○ブルース系          ○ロック系      

ブラッド・メルドウがこれまでのJazz路線とはひと味違った新作を出した。
このところオーソドックスなピアノ・トリオ作品が続いたが、今回はその反動か、それとも目先を変えたかったのか、色々と趣向をこらした面白い作品になった。
ちょっと聞いた分には、ずいぶんと実験的にも思えるかもしれないが、実験といってもどこかで聞いたことがあるような感じなので、そんな革新性とか先進性は感じない。特にオルタネィティブROCKを聞いた耳にはありふれたというか、逆にそういう要素を取り込んでいるようにも感じられる。

また、実験の一方で、ただJazzしてるよりもずっとメロディが聞ける曲が有り、むしろJazzにこだわらなければ聞きやすい作品かもしれない。ブラスをやわからく、まるでストリングスのような響きをバックに弾くピアノは、キース・ジャレットの旧作のようにも感じてなかなか気持ちよい。また、ドラムが8ビートを刻むディア・プルーデンス(Beatlesのカバー)のような曲も、ただただ心地よい。ハンコックも使っていたようなパーカッションがループしてる曲も、これも演奏に上手く取り込んでいると思う。

それとメルドウがビブラフォンを使用してる曲もあるが、これが響きがなかなか良い。しかし、メルドウのビブラフォンは良く聴くとそんなに上手くは感じない・・・。まぁ、これは一種の味付けに使ったのかな?

曲の順番も実験ぽい曲と、メロディの良い曲が交互に来るのでなかなか聞きやすい。
メルドウ・ファンでJazzという型が好きな方には厳しいかもしれないが、変わった音楽が好きな人にはちょっと勧めてみたい気がする作品である。
また、やはり彼のピアノは美しいよなぁと改めて思ってしまった。

# こういうのは今回だけで、次作はまたJazzに戻るのでしょうねぇ・・・。(TKO)
 
 

   
Slow           Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay